私が株式投資を始めたのは2010年。
そのころは会社勤めをしていて、基本的に相場を見るのは難しい状況でした。
また、投資の種銭自体が100万円程度と大したことはありませんでしたから、株を買うにしても「私だってテンバガーをつかんでやる!」みたいな甘い夢を見がちでした。
それから8年が経ち(2018年現在。もう8年も経ったのか…)、数千万円の金融資産&株式投資に真剣に取り組めるだけの時間を手に入れました。
さすがにそろそろ資産運用を考えるべきだろうということで、改めて株式投資と向かい合ってみることにしました。
しかし、ここにきて過去の記憶が蘇ります。
- テンバガーを狙って買った株がびくともしないまま過ぎ去った数ヵ月…
- もっと上がると思って買った株が急降下…
- もうダメだと思って売った株が急上昇…
- ならば将来有望と思しき銘柄を!と購入するも鳴かず飛ばず…
- おまけに東日本大震災でパニック売りまで経験済み…
昔のような売買(自分なりに考えてはいたけれど、それでも素人感満載の売買)をしていては、資産を増やすどころか大幅に毀損してしまうリスクが高まりますし、何より疲れます。
…そう、あんまり株の売買で疲弊したくないんです。
だから調べて考えました。
変にストレスが溜まらない程度の売買で、簡単にそこそこの利回りを出せる投資法はないものかと。
結果、それっぽい投資法に行きつきました。
簡単で利回りそこそこな投資法(仮)
(仮)が付いているのは、まだ試したはじめたばかりで結果が出ていないからです。
これから長い年月をかけて確認していくことになります。
「簡単で利回りそこそこな投資法(仮)」のルールは以下の通りです。
【購入時のルール】
- 予想配当利回り3.5%以上の銘柄を買う
- 業績が安定していて、減配していない銘柄を買う
- 暴落時はもちろん買い増し
【売却時のルール】
- 原則として含み損は気にしない
- 一時的と思われる暴騰時は売る(利回りが3.5%未満になった場合)
- 購入時の根拠が崩れた時は売る
【その他のルール】
- REITの比率は評価額ベースで50%以下に抑える
なお、ブログ開始当初に設定していた利確ルールはやめることにしました。
純粋な配当再投資だけではちょいと物足りません。
そこで、それをカバーするために利食いルールを設けてみたというわけです。
ですが、なんだか微妙な気がしてきたのでやめることにしました。
この投資法に至った経緯
ベースは配当重視で決まり!
調べていくうちにまず行きついたのが、配当重視の投資法です。
これは高配当銘柄や連続増配銘柄を中心に購入し、さらに配当金の再投資で資産規模を大きくしていくという投資法です。
これまで株式投資をしていて一番つらかったのは、含み損を抱えたまま息をしていない株(お金)を見ていることでした。
しかし配当重視で株を買っていれば、一時的に株価が下がったとしても精神的にダメージを受けることはありません。
なにせ、配当が貰えますからね。
株式投資を始めたころは値上がり重視で銘柄選びをしていたため、銘柄選びや買うタイミングを間違えるとすぐに含み損…。
そして配当利回りなんて雀の涙程度のことがほとんど(下手すると無配)でしたから、「私は一体なんでこの株を握りしめているのだ状態」に陥ってストレスを感じることが多々ありました。
今後は配当重視の投資法にしていけば、まずこの含み損によるストレスから脱却することができるのです。
投資法のベースはこれで決まりでしょう。
ひとまず配当利回りを3.5%以上と設定していますが、多少は柔軟に判断していきたいと思います。
減配リスクを抑える
一時的な株価下落であれば、配当利回りを盾にして平気な顔をしていられます。
しかし、そこに減配のニュースなんかが飛び込んできてしまうと大変です。
株価が下がっておまけに配当額まで下がってしまっては泣きっ面に蜂もいいところ。
ですので、銘柄選びの段階で、
- 業績が安定している
- 過去に減配をしていない(できれば連続増配中)
といった銘柄に絞り込むこみ、減配リスクをできるだけ抑えます。
さらなる利益を目指すための利食い
仮に株価がずーっと横ばいで推移すると、1年間で種銭×利回りの利益が得られます。
これは逆に言うと、利回り分の利益しか得られないということでもあります。
あいにく私の資産状況は配当金だけで満足できるほどリッチではありません…。
ですので、配当金によるインカムゲインを軸としつつも、株価急騰(により利回りが低下)した場合はキャピタルゲインを取りに行こうと思います。
これにより、配当を待たずして配当分以上の利益を確定させられます。
そしてこの利益を他の銘柄購入に使うことで、純粋な株ガチホ&配当再投資よりも早いサイクルが実現でき、結果的により多くの配当金を得られるのではないか、という算段です。
急騰が落ち着いたらまた買い戻すという手もありますし。
もちろん、利確した後も株価が伸び続けてしまったら…という懸念はありますが、そもそも高配当銘柄は成長性が比較的乏しいと言われており、株価がガンガン伸びていくケースは稀だと考えています。
加えて、アベノミクスが始まって以来のアゲアゲ相場真っただ中であればガチホの方が良いかもしれませんが、2月のプチ暴落を受けて長期の調整に入る可能性も十分にあります。
少なくとも配当分以上の利益にならなければ確定させないわけですから、配当利回り以上のパフォーマンスは確実に達成できるはずです。
ほったらかし投資じゃダメな理由
ちなみによく「株を買ってほったらかしておけばそれだけで儲かる」みたいな話も見かけますよね。
これ、数億円規模以上の資産で株を買ってほったらかしておくならまぁいいのかもしれませんが、数百万レベルでそれをやるのはどうなのかなと。
ほったらかすということは相場を見たり企業分析をしたりしないということです。
相場を見たり企業分析をしたりしなかったら、利確も買増しもできませんよね。
タイミングが分からないし、どの銘柄を売買すればいいのかも分かりません。
ほったらかしにするんだったら投資信託やロボアドバイザーの定期積立を利用した方がまだマシです。
そして何より、自分の判断で売買をしたいのです。
投資には向いていない感情なのですが、それでも私はゲームに勝ちたい…!
この投資法はなぜ簡単なのか
ルールが明確だから
ルールを決めておけば、後はそのルールに従って売買をしていけばいいだけです。
実際にはそれでも感情が入り混じることもあると思いますが、何もルールがないよりは遥かに楽です。
見なければならない銘柄が少ないから
配当利回りという基準で絞るだけで、大多数の銘柄を振るい落とすことができます。
これにより、銘柄の分析に割く時間を大幅に削減できます。
私には「全ての銘柄を把握して最大限の利益を追求したい…」といった願望はありません。
「いかにして楽にそこそこ稼ぐか」が重要なので、見なければならない銘柄数を絞れるのは実に好都合です。
検証スタート時のポジション
株式投資は以前からしていましたが、このブログの開始に合わせて口座残高を綺麗な数字に揃えておきました。
保有資産評価がジャスト800万円です。
引け後に、ちょうどいい数字になるように資金をハイブリッド口座に移動しました。
この日に買ったもの以外の銘柄もありますが、大幅な含み損益があるわけではないのでセーフでしょう。
これ以外に、
- 暴落時に備えたキャッシュ600万円
- ロボアドバイザーに突っ込んである分
もありますが、検証は800万円をベースにしていきます。
ただし、毎月20万円を追加投資していく予定ですので、年末には1000万円ちょっとが検証ベースになるはずです。
各保有銘柄について
勉強不足な状態でしたが、ブログを始めたいという思いもあり、半ば適当にポジションを作りました。
- 【2914】JT
- 【3463】いちごホテルリート投資法人
- 【3476】投資法人みらい
- 【4502】武田薬品工業
- 【7201】日産自動車
- 【7751】キヤノン
- 【8963】インヴィンシブル投資法人
- 【8985】ジャパン・ホテル・リート投資法人
これ以降の売買についてはその都度、記録用の記事を書いています。