一般的な証券会社を利用した株の売買には手数料が付き物です。
しかし、このSTREAM(ストリーム)を使えば、何と手数料ゼロで株取引(現物・信用)ができます。
今までは株の売買時に手数料を払うのが当たり前だと思っていましたが、その常識が覆されたのです。
試しに今まで支払った手数料を計算してみたところ結構な金額になっていたので、私も慌ててストリームで口座開設をしました。
ここではストリームの特徴とメリット・デメリットについて書いていきます。
STREAM(ストリーム)とは
STREAM(ストリーム)とは、
- 手数料0円の株取引
- コミュニティ(SNS)
の機能を持ったスマホアプリです。
株取引用の口座は、同じ会社が運営するスマートプラスというサービスで作ることになります。ストリームは、スマートプラスで株取引を行うための窓口となるアプリというわけです。少しややこしいですね。
ストリームにはリアルタイム株価や資産状況・取引履歴などの確認機能も備わっています。
チャート詳細画面と板情報の画面はこんな感じです↓
このほか、その銘柄に関連するニュースや適時開示情報、四季報データ(信用口座開設者のみ閲覧可能)も簡単み見られるようになっています。
ただしブラウザ版はないのでPCでの操作はできませんし、スマホでもアプリのダウンロードが必須となります。
現物取引だけでなく信用取引も可能です。
ストリームの手数料は…なんと0円
ストリームは、アプリのダウンロードや口座開設はもちろん無料です。
その上で、株の売買時にかかる手数料も無料…!
- 無料尽くしで大丈夫?
- 逆に怪しいんじゃないの?
- 運営会社は潰れない?
…などなど、無料は嬉しい反面、心配に思う部分もあるかと思います。
しかし、手数料無料の背景には、ストリームの運営会社(スマートプラス社)が利益をしっかりと出せる仕組みがあったのです。
ストリームが手数料0円で成り立つ仕組み
手数料0円で成り立つ仕組みは、取引の流れを見ていくと分かります。
まず、私たちがストリーム(スマートプラス)経由で注文を出したとします。
するとSORというサービスを通じて、東京証券取引所(東証)あるいは東証以外のより有利な方で約定することができます(基本的には東証以外の方が有利な価格になりやすいです)。
【SOR(スマート・オーダー・ルーティング)】
売買の注文を受けた時点で、東証と東証立会外取引での価格を比較し、有利であると判断された価格で約定を行うことができるサービス。
そして、もし東証立会外取引で東証よりも有利な価格で約定できた場合、その差額相当の半額分を運営会社の取り分として扱うのです。
上の画像の買い注文例で言えば、SORによって東証よりも24円分安く約定できることになりました。
この場合、その半分の12円は運営会社の取り分となります。
そしてもう半分は私たちが当初より安く買えたものとして扱い、60,000円-12円=59,988円で株を買えたことになるのです。
まとめると以下のようになります。
- 東証で約定した場合…手数料0円
- 東証より安く約定した場合…得した額の半分だけ手数料として徴収
例えば10,000円で買い注文を出したときを考えると、
- 10,000円で約定した場合…取得単価は10,000円
- 9,500円で約定した場合…取得単価は9,750円(10,000円 – 500円 ÷ 2)
となり、私たちはどう転んでも不利にはなりません。しかし、有利に約定できた場合には運営会社にもきっちりと利益が出ています。
これが、ストリームが手数料0円で成り立つ仕組みなのです。
参考:STREAM(ストリーム)の「SORで浮いた分を折半」は本当にお得なのか検証
ハマる人はハマりそうなSNS機能
ストリームには株式売買に関する機能の他に、SNS機能が用意されています。
掲示板への書き込みだけでなく、他のユーザーをフォローしたり、コメントしたりといったこともできます。
また、書き込みやフォロー等の活動によってコミュニティポイントがたまっていったり称号がもらえたりします。
コミュニティポイントを貯めるとクラスが上がっていきます。
そしてクラスに応じて信用金利(信用取引時の金利)が安くなるので、信用取引も利用したい方は積極的にSNS機能を活用しておくと良いでしょう。
参考:STREAM(ストリーム)で信用取引が可能に!始め方と信用金利を安くする方法
ストリームのSNS機能は、TwitterやYahoo!ファイナンスの掲示板をよく活用している人ならすぐに馴染めるかと思います。
まだまだユーザーが少ないため銘柄によっては閑散としていますが、有益な情報を書き込んでいる人をフォローしておけば、それだけで一歩有利に売買ができるかもしれません。
ストリームのメリット
手数料0円
まずはやはり手数料0円というのが大きなメリットです。
特に頻繁に売買をするタイプの人にとっては、手数料の有無はとても大きいでしょう。
これだけを理由にストリームを使い始める価値があると言っても過言ではありません。
スマホでササっと株の売買ができる
ストリームはアプリですので、スマホでの取引に最適化されています。
どこでも手軽にスマホで株の売買ができるのは1つのメリットです。
コミュニティ機能がある
相場や銘柄について誰かの意見を聞きたい、自分の意見を言いたい…と思うことがあるなら、コミュニティ機能があるのもストリームのメリットと言えます。
掲示板には口座開設をした人しか書き込めないので、変に荒れたり理不尽な暴言を吐かれたりする可能性も低いと思われます。
出金手数料も無料
入金時は利用している金融機関によって手数料が変わります(オンライン即時入金ができるなら無料)が、出金時の手数料はストリームの運営会社が負担してくれます。
そのため、売買手数料だけでなく出金手数料も無料となっています。
ストリームのデメリット
日本株しか扱えない
一般的なネット証券では海外株が扱えるところが増えてきていますが、ストリームで扱えるのは日本株のみです。
売買したいのが日本株のみならばいいのですが、そうでない場合はデメリットとなります。
スマホでしか操作できない
ストリームはアプリですのでスマホやタブレットでしか操作できません。
もともとスマホから株式投資を始めた人は気にならないのかもしれませんが、パソコンで株式売買をしていた人からすると、スマホでしか操作できないというのはデメリットです。
最後に
ストリームは、普段からスマホを使っていて、これから株式投資を始めるという人にはけっこう良さそうです。売買手数料0円ですし。
一方で普段パソコンで株式投資をしている人からすると、ストリームを併用する、あるいはストリームに乗り換えるだけの理由が見つかるかどうか…と言ったところですね。
ひとまず直近で支払った売買手数料を集計してみると判断しやすくなります。