STREAM(ストリーム)の「SORで浮いた分を折半」は本当にお得なのか検証

手数料ゼロで株取引ができるアプリ「STREAM(ストリーム)」は、SOR(スマート・オーダー・ルーティング)というサービスを利用しています。

このSORを利用して有利な約定ができた場合に、差額相当額の半分をストリーム運営会社の取り分とすることで、手数料ゼロを実現しているわけです。

株アプリSTREAM(ストリーム)の特徴とメリット・デメリット」にてもう少し詳しく解説しています。

一見、ものすごくお得な話に見えるわけですが、本当にお得なのか疑問に思ったので検証してみました。

結果、今のところはストリームの方がお得という結論に至りました。

しかしまだ確認できていない部分もあるので、その点についても後半で触れています。

STREAM - 株手数料0円 SNS×株式投資アプリ

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「手数料ゼロ & 浮いた分を折半」は本当にお得なのか

手数料ゼロで株の売買ができるなんて、とてもありがたい話ですよね。

実際に集計してみたら、ここ2年で数万円規模の手数料を払っていてビックリしましたし。

しかし、ふと1つの疑問が浮かびました。

私が普段利用しているSBI証券でもSOR注文ができたはず…。
SORによって得する分が大きいなら、売買手数料を払ってでも得した分を全取りした方が良いのでは?

これを具体的にシミュレーションしてみると次のようになります。

【SORで浮いた金額が30円の場合】

  • ストリーム:手数料0円、浮いた金額の半分が徴収される… 0+30÷2 = プラス15円
  • ネット証券:手数料100円、浮いた金額からの徴収は無し… -100+30 = マイナス70円

SORで浮いた金額が小さい場合は相対的に手数料の影響が大きくなりますから、手数料0円のストリームに軍配が上がります。

【SORで浮いた金額が300円の場合】

  • ストリーム:手数料0円、浮いた金額の半分が徴収される… 0+300÷2 = プラス150円
  • ネット証券:手数料100円、浮いた金額からの徴収は無し… -100+300 = プラス200円

SORで浮いた金額が大きい場合、手数料を払ってでも浮いた金額を全取りした方がメリットは大きくなります。

つまり、SORによって浮いた金額によって、ストリームがお得なのかどうかが変わってくるのです。

実際の取引結果で確認

私はSBI証券をメインで利用しているので、SBI証券での取引結果を元に実態を見ていきます。

「取引→注文履歴」と進んでいくと、過去3ヵ月間の注文履歴が見られます。

照会してみたところ、過去3ヵ月間で16件の注文をしていたようです。

右から3列目の「市場」の部分を見ると分かるようにSOR注文が行われています。

では、一番右側の列にある注文単価平均約定単価に注目して見ていきましょう。

まずは注文番号376のKDDIを売った時の注文です。

3,023円での売り注文に対して、実際に約定したのは3,023.5円となっています。

100株売っていましたから差額は100株×0.5円 = 50円です。

続いてこちら(差額の出ていない取引は飛ばしています)。

インヴィンシブル投資法人の買い注文での差額は、5株×1円 = 5円。

CREロジの買い注文での差額は、1株×10円 = 10円。

アマダホールディングスの買い注文での差額は、100株×0.3円 = 30円。

アマダホールディングスの売り注文での差額は、200株×0.05円 = 10円。

…というわけで、SOR注文をしているものの、あまり差額は出ていませんでした。

これは浮いた分を折半してでも手数料0円になった方がお得、つまりストリームの方がお得ということになります。

ダークプールが手数料0円の要点

ストリームでは東証立会外取引(ダークプール)を利用しています。

SBI証券では通常はダークプールを利用していません…

【ダークプール】

お客様から受けた株式注文を東京証券取引所(東証)に発注せずに、他の株式注文と付け合わせることで取引を成立させる方法です。

東証立会外取引には、大口の注文をスムーズに執行したい機関投資家が多く参加しており、東証取引と比べて約定単価や約定率の点で有利となることが期待できます。

ストリーム公式サイトより

このダークプールを利用することで有利な約定単価を実現し、手数料0円につなげているというわけです。

SBI証券には「SBBO-X」というサービスがある

その後さらに調べてみたところ、SBI証券にはSBBO-X(エスビービーオークロス)というサービスがあり、そこでは立会外市場(ダークプール)を利用した取引ができることが分かりました。

しかしこのSBBO-X、誰でも利用できるというわけではありません。

対象となるのは、「月末時点で預り資産残高1千万円以上のお客さま、または、月末時点の預り資産(同上)が500万円以上で月末を含む月内に現物株式の取引が1回以上あるお客さま。」だけです。

8月24日時点

どうやら対象になっていますね。

松井証券でもダークプールが利用できる

私は利用していませんが、松井証券でもダークプールも含めた最良気配での取引ができます(ベストマッチ・システム)。

松井証券の場合は預かり資産額などの条件はないようです。

ただし、「ベストマッチを利用して約定した代金と、東証の最良気配で約定したと仮定した場合の約定代金との差額×30%」が改善成功報酬として徴収されます。

参考までに、3社の状況をまとめておきます。

売買手数料 ダークプール 有利な価格で
約定できた場合に
取られる手数料
ストリーム 0円 価格差の50%
SBI証券 あり △(預かり資産
1000万円以上必要)
なし
松井証券 あり 価格差の30%

最後に

今回の検証では、手数料に関してはやはりストリームの方がお得という結論になりました。

売買を頻繁に行う人ほど、ストリームの手数料0円はありがたい存在となりそうです。

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