配当金投資をしていくならば、当然、高利回りの銘柄を購入していきたいと思うはずです。
しかし、高利回りで配当金投資に適した銘柄の数はそこまで多くなく、妥協を重ねていくと平均配当利回りはどんどん低下していってしまいます。
ではいっそ、日産自動車やJTのようなトップクラスの高利回り銘柄に1点張りしたらどうなのかというと、それはそれでコケた時のダメージが計り知れません。
そこで今一度、銘柄分散をどこまですべきかという点について考えてみました。
基準は、ある銘柄がコケた時にいくらまでの損失なら耐えられそうか
事故でも不祥事でも業績不振でも、どんな銘柄であれ最悪の場合は株の価値が0になります。
でも、1銘柄あたりの投資額が少なければ、その銘柄がコケた時の影響は小さくなります。
ですので、私は「保有銘柄の1つがコケた際にいくらまでの損失(含み損)なら耐えられるのか」を基準とすることにします。
そして、その基準額(0になっても耐えられる額)で投資総額を割れば、分散の程度、すなわち保有すべき銘柄数が算出できます。
例えば、
- 10万円までなら耐えられる
- 投資総額は200万円
という状況なら、200万 ÷ 10万 = 20 ということで、20銘柄程度に資金を分散しておけばいいでしょう、ということです。
私の中での結論はもう出てしまいました。
分散すべき銘柄数までは分散させて、それ以上は無理に分散せず利回りを追求。これです。
あとはケースバイケースの微調整でOKです。
比率ではなく金額で考える
「1銘柄あたりいくらまで」という基準額は、投資総額の○%という比率ではなく○円という金額で考えましょう。
投資総額(≒評価額)は日々変動するのでそこから計算するのは煩わしいです。
そしてショックを受けるのはたいてい金額を見た時です。
資産が○%減ったと言われてピンとこなくても、○万円減ったと言われると「ウッ…」となるやつです。
投資額が順調に増えていって金銭感覚がいい感じに麻痺してきたら、その時に改めて基準額を変えれば大丈夫です。
それまでは金額ベースで基準を決めておきましょう。
コケる確率、コケた時の被害度も考慮する
実際にはどの銘柄もコケやすさが同じということはありません。
例えば日産自動車とJTなら、私だったら日産自動車の方がコケやすいと感じます。
コケやすいと感じた銘柄は投資額を減らし、逆にコケにくいと感じた銘柄は投資額を増やすという判断をしていっても良いと思います。
期待値が同じくらいの銘柄があったら半々にしてみる
配当利回りが同じくらいで将来性も同じくらい。正直、優劣付けられない…といった銘柄があったら、半々くらいのウェイトで両方を買うと良いです。
片方に賭けると、外したときに無駄に凹みます。
まぁそんなことを気にしている時点で小物なのですが、小物は小物なりに精神を安定させつつ稼いでいけばよいのです。
また、後から期待値が同等の銘柄が見つかった場合は、既存の銘柄を半分売って、新たに見つけた方の銘柄購入に充てるという手が使えます。
ただし、既存銘柄が含み損の場合はあまりお勧めしません。損失を確定させてまで投資先を一部変更するメリットがあるか、よく考えてください。。
ナンピンには細心の注意が必要
含み損になってもあまり精神的につらくないのが配当金投資のいいところです。
しかし、株価が下がったところで何もしなくてはもったいないですから、ある程度はナンピンして平均購入単価を下げておきたいです。
ただ、調子に乗ってナンピンしまくっていると簡単に許容度を超えた投資額になってしまいます。
ですので「ナンピン余力」みたいなものは常に意識しておく必要があります。
私の現状と突き合わせてみる
これは7月24日の午前中に撮った、保有銘柄のスクショです↓
リートも含めて15銘柄を保有しています。
評価額が最も高いのはNTTドコモで115万円くらい、ついでいちごホテルリートの113万円くらいとなっています。
私の基準額は今のところ100万円くらいなので、10銘柄以下にまで絞り込んでも精神的には大丈夫な計算になります。
ただ、実際のところはこれまでに「この銘柄、欲しいかも…!」といった感じで手を広げていった部分があり、今のような状態になっています。
売買したい気持ちとの戦いが難しいですね、配当金投資は。
ただまぁ、もう分散は十分(ポートフォリオ的に十分かは知りませんが精神的には十分)です。
今後も様子見がてらの100株保有はあると思いますが、できるだけ高利回りの優良銘柄に集中して平均利回りを上げていきたいところです。
ちなみに現在の購入額ベースでの予想配当利回り(加重平均)は4.9%程度となっています。
まとめ
- 自分のメンタルに合わせて1銘柄あたりの限度額を決める
- 投資総額を限度額で割った結果が分散すべき銘柄数
こんな感じの結論になりました。
Yahoo!の配当利回りランキングを見たら、利回り4%超の銘柄って50個もないんですよね。
リートを入れて考えても100銘柄に届きません。
そこからさらにスクリーニングしていったら、あれよあれよという間に配当利回りが下がってしまいます。
ある程度自信を持って銘柄を選んでいるなら、過度に分散させる必要はないと思います。