私はウェルスナビ(WealthNavi)を利用し始める前に、既にウェルスナビを利用している人の運用実績ブログをいくつか見て回りました。
要するに世間の評判や感想を探していたわけです。
そして私も実績を書いていこうと思ってはいますが、私の実績も含め、過去の実績や世間の評価・評判なんて気休めにしかなりません(ウェルスナビに限らず)。
このことをよく理解した上で、それでも気になるなら評判を探したり他人の運用実績を見たりするようにしましょう。
過去は過去、未来は未来
過去は過去です。
過去にどれだけの高パフォーマンスで運用できていたとしても、いざ自分がそのサービス(ウェルスナビとか)を使い始めたり、株や投資商品を購入し始めたりした途端に値下がりしていく、なんてことはよくあります。
過去をいくら見ても未来が分からない以上、過去である誰かの運用実績ブログを読んだところでほとんど意味がないのです。
たまたま見た誰かの運用実績・評判が良ければそれを買うんですか?
たまたま見た誰かの運用実績・評判が悪ければそれを買うのをやめるんですか?
そういうものじゃないですよね、投資って。
ウェルスナビ(に限らず何らかの資産運用)の評判・実績ブログは気休めにしかならない理由がこれです。
それでも気になる運営実績ブログ
理屈では分かっていても、それでも気になっちゃうんですよね、運営実績って。
私も何度も見ましたし。
理屈で割り切っておしまいにするだけでは つまらないので、もう少し掘り下げてみることにしました。
なぜ運用実績が気になるのか
どうして赤の他人の運用実績が気になるのでしょうか。
浮かんだ理由は以下の2つです。
- 儲かるかどうか知りたいから
- 選んで正解なのか気になるから
儲かるかどうかが知りたいから
例えばロボアドバイザー(ウェルスナビ)を使うか検討しているとしましょう。
そうしたときに、そのウェルスナビとやらを使えば自分は儲けることができるかを考えるわけです。
儲かりそうなら使うし、儲からなさそうなら使うのをやめます。
ではそれをどうやって判断するのかというと、ウェルスナビの投資方針(ホワイトペーパー)を読む…のではなく、分かりやすい過去の実績を見てしまうんですね。
本来はウェルスナビに預けた資産が
- どのようなロジックで
- どのように運用されることになっており
- その方針・方法は適切なのか
から判断すべきでしょう。
しかしロジックを理解するのは難しいですし、運用方法が分かったところでその方法が適切なのかどうかを判断するだけの知識や材料をたいていの人は持っていません。
もっと言うと、そういうロジックやら運用方針やらを読むのすら面倒という人もいます(実際、面倒です)。
そしてその結果、過去の実績を見てしまうというわけです。
ちなみに、資本主義経済においては、世界経済全体へ投資をしていけば長期的には儲けられるようになっています。ですので、
- 幅広い国・銘柄の株を長期保有する
- インデックスファンドや投資信託を購入する
- 諸々含めて分散投資をサポートしてくれるサービス(ウェルスナビなど)を利用する
といったことをしていけば、資本主義社会が崩壊しない限りは長期的には儲けられるのです(ただし、短期だと○○バブルや○○ショックなどにより高値掴みや下落の可能性があります)。
経済は成長していきますから、企業が生み出す利潤の総和はどんどん大きくなっていきます。
そして株を持っていれば、企業がモノやサービスを生産・販売して生み出した利潤の一部を配当として受け取ることができますし、株の価値も企業の成長とともに高くなっていきます。
選んで正解なのか気になるから
もう一つのパターンはこれでしょう。
その商品やサービスが儲かるであろうことは分かったとしても、
- 果たしてそのサービス・商品に資産を突っ込んでいいのか
- 他にもっと優れたサービス・商品があるのではないのか
ということです。
投資に使える資金は限られていますから、どうせ投資するなら少しでも儲かりそうなものにつぎ込みたいですよね。
そこで、過去の運用実績からそれが読み取れるのではと思い、ブログなどで読み漁るというわけです。
これも気持ちはよく分かります。
そして探してみると、ロボアドバイザーであればウェルスナビとTEHO(テオ)や楽ラップなどを比較した記事がよく見られます。
でも、これも結局は過去の一部分を比較しているだけなので、今後も同じようなパフォーマンスで推移するかは分かりませんよね。
ですので、本来はやはり運用方針や手数料、使いやすさといった部分から総合的に判断すべきです。
少なくとも、直近1年のパフォーマンスは○○が高いから○○にしよう!みたいな判断は危険です。
インデックス投資であれば結果はだいたい同じ
インデックス投資とは、日経平均株価やダウ平均株価のような指数(インデックス)と同じ値動きを目指す投資方法です。
世界経済の成長とともにこれらの指数は長期的には上昇していきますから、それに乗っかっていこうというわけです。
幅広い国・銘柄を自分で購入するのは大変なので、実際にはインデックスファンドと呼ばれる投資信託を利用する場合が多いです。
ウェルスナビなどのロボアドバイザーでも投資信託を購入して運用しています。
こういったインデックス投資系のものを利用するのであれば、目標とする指数が基本的には同じなので、運用結果の差はそこまで大きくなりません。
投資に「絶対儲かる」は禁句ですのでとても語弊がある言い方になりますが、ものすごく大雑把に言うと「インデックス投資(国際分散投資)なら何を選んでもたいていは儲かる」のです。
もちろん長期保有は必須ですが。
というわけで、あれこれ考えるのが好きではない人は、
- 雰囲気
- 使いやすさ
- 手数料
などで軽く比較したら、使うサービス・商品をサクッと決めて運用を始めてしまった方がいいと思います。
逆に、じっくり検討したい方は運用実績ブログなんか見ていないで、各インデックスや資産クラス(株、債券、不動産など)の将来性を確認したり、サービス・商品の構成割合や運用方針を事細かく調べていった方が良いでしょう。
ただし、運用を開始するのは必ず納得してからにしてください。
インデックス投資やロボアドバイザーであれば、その投資法で将来の資産増加が見込める理由に納得してから、という意味です。
そうでないとちょっとした値下がりで売却したくなり、(ずっと持っていれば値を戻したのに)損を確定させてしまうことになりますからね。
ちなみに私は、
微妙な納得具合のままスタート
↓
損切
↓
ちゃんと調べて納得
↓
ウェルスナビの自動積立を利用開始
といった流れでここまできています。
先にしっかりと納得できるまで頑張っておくべきでした、はい。
最後に
繰り返しになりますが、過去は過去です。
他人の過去をいくら見たところで、自分の資産は1ミリも変化しません。
ウェルスナビ(あるいは他のロボアドバイザーなど)を検討する際は、できれば理屈に納得できるかどうかで判断したいですね。
参考1:【毎月更新】ウェルスナビの運用実績
参考3:ウェルスナビを始めるべきか悩んでいる人に伝えたい8つのポイント
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