私は現在、トラリピというリピート系の自動売買システムを使ってチビチビと利益を積み重ねています。
トラリピ開始から先週までの損益はこんな感じです↓
期間 | 売買益 | スワップ | 実現損益 |
---|---|---|---|
9/3-9/8 | 1,200 | -18 | 1,182 |
9/10-9/15 | 0 | -226 | -226 |
9/17-9/22 | 1,800 | -635 | 1,165 |
9/24-9/29 | 2,800 | -773 | 2,027 |
10/1-10/6 | 3,600 | -773 | 2,827 |
10/8-10/13 | 600 | -800 | -200 |
10/15-10/20 | 2,400 | -587 | 1,813 |
10/22-10/27 | 2,250 | -600 | 1,650 |
10/29-11/3 | 5,800 | -457 | 5,343 |
11/5-11/10 | 5,200 | -545 | 4,655 |
11/12-11/17 | 600 | -603 | -3 |
11/19-11/24 | 1,200 | -425 | 775 |
11/26-12/1 | 3,800 | -689 | 3,111 |
合計 | 31,250 | -7,131 | 24,119 |
スワップポイント(金利相当額)がマイナスになるポジションも持っており、それがまだ残っていることでスワップポイントの合計もマイナスになってしまっています(先日、全部損切りしました)。
売買益と合わせればプラスではあるものの、実際に運用してみてようやくスワップの重みを痛感したわけです。
そこで、今さらですがトラリピを含むリピート系FX自動売買システムのスワップポイントを比較してみました。
私が扱っている通貨ペアは米ドル円だけなので、以後はすべて米ドル円の話になります。
リピート系FX自動売買システムのスワップポイント比較(米ドル円)
以下はリピート系FX自動売買システムの、2018年11月30日時点のスワップポイントです(米ドル円、1万通貨あたり)。
リンク先は各社のスワップポイントのページです。
サービス名(運営会社) | 買 | 売 |
---|---|---|
トラリピ (マネースクエア) |
14円 | -74円 |
ループイフダン (アイネット証券) |
73円 | -83円 |
トライオートFX (インヴァスト証券) |
70円 | -81円 |
トラッキングトレード (FXブロードネット) |
69円 | -72円 |
iサイクル注文 (外為オンライン) |
60円 | -90円 |
まず前提として、日本円よりも米ドルの方が金利が高いため、米ドル円で買いポジションを持つとスワップポイントが貰えます。
逆に米ドル円で売りポジションを持つとスワップポイントを支払うことになります。
さて、各社のスワップポイントを並べて見てみると…
売りポジでのマイナススワップは多少の差はありますが70~90円辺りに収まっています。
一方、買いポジではトラリピだけやたらとスワップポイントが低いことが分かります。
売買両方のスワップポイントの絶対値の差額(トラリピの場合で言うと74-14=60円)は運営会社の収益になっています。
つまり、トラリピを運営するマネースクエアはここでかなりの利益を得ているということが分かります。
もちろん、営利企業ですから利益を出そうとすること自体は悪くありません。
しかし、「さすがに取られ過ぎてつらい」というのも事実です。
トラリピは便利なシステムですが、他のサービスの利用も真剣に検討すべきかもしれません。
トラリピの「買」スワップが安いことによる影響
トラリピの「買」スワップが他社並みであった場合と比べるとどの程度の差が生じるのでしょうか。
直近の結果を元に計算してみました。
用いるるのは10月29日~12月1日までの取引です(それ以前は手動での売買が入ってしまっているため)。
期間 | 売買益 | スワップ | 実現損益 |
---|---|---|---|
10/29-11/3 | 5,800 | -457 | 5,343 |
11/5-11/10 | 5,200 | -545 | 4,655 |
11/12-11/17 | 600 | -603 | -3 |
11/19-11/24 | 1,200 | -425 | 775 |
11/26-12/1 | 3,800 | -689 | 3,111 |
合計 | 16,600 | -2,719 | 13,881 |
- 期間中の取引回数:71回
- 売買1回あたりの通貨量:1000通貨
- スプレッド:3pips(※)
- 平均ポジション:
- 買…15600通貨
- 売…14000通貨
※ トラリピのスプレッドは公表されていませんが、あちこち検索してみた感じでは3pips程度と考えるのが妥当そうなので、今回は3pipsと仮定しました。
スワップポイントの影響
平均ポジションは「買」の方が多いにもかかわらず、トラリピの「買」のスワップポイントが低いためトータルではマイナスが大きくなってしまっています。
もし他社と同様に売りと買いの差額が10円であった場合はどうなるのでしょうか。
ごちゃごちゃと計算してみたところ、上の表で-2,719円だったスワップがなんと-61円まで減少することが分かりました。
逆に言うと、トラリピの「買」スワップが安いことによる影響は2,658円ということになります。
手数料(スプレッド)と比較
スワップの影響額だけで物事を判断するのは危ないので、スワップ意外にかかるコスト、つまり手数料(スプレッド)とも比較してみます。
なお、トラリピは手数料が無料になったので手数料そのものは0円です。そのため、ここではスプレッドだけ考えていくことになります。
【スプレッド】基準となる為替レートと、実際に売買を行うことになる為替レートとの差分。これも運営会社の利益になる。
トラリピのスプレッドは3pipsと仮定しました。通貨ペアが米ドル円なので、売買のたびに1ドルあたり3銭(=0.03円)ずつ引かれていったとして計算したところ、
取引71回×1000通貨×0.03円=2,130円
という結果になりました。
トラリピの「買」スワップが安いことによる影響が2,658円でしたから、スワップが安いことによる影響は手数料(スプレッド)よりも大きいということになります。
あくまで今回検証したケースについてではありますが、トラリピの「買」スワップの安さは決して無視できないレベルと言ってよいでしょう。
最後に
トラリピに限らず、最終的にはそれぞれの自動売買システムの使いやすさと手数料(+為替スプレッド含む)、そしてスワップポイントを総合的に判断して選ぶ必要があります。