ウェルスナビ(WealthNavi)では、原則として半年に1回、リバランスが行われます。
各資産クラスの評価額は日々変動していますが、それが最適なポートフォリオから乖離してしまった場合には自動的に調整されるようになっているのです。
ポートフォリオの資産配分比率とリスク許容度
各資産の配分比率はリスク許容度ごとにある程度決められています。
実際の評価額がこの配分比率から大きく乖離してしまった場合にリバランスを行い、理想的な配分比率になるよう調整しているというわけです。
リバランスによるポートフォリオの資産配分の変化
ちょうど先日、ウェルスナビにてリバランスが行われたとのメールが届きました。
取引履歴を見てみると確かに売買が行われています。
米国株(VTI)を1口売却し、代わりに日欧株(VEA)と金(GLD)を1口ずつ購入しています。
実施日は7月26日。
ウェルスナビを始めたのが今年の1月26日ですから、まさにちょうど半年経ったタイミングでのリバランスだったようです。
運よく、別記事のために撮っていたスクリーンショットの中に7月25日のポートフォリオがあったので見比べてみましょう。
リバランス前(7月25日)のポートフォリオ
米国株(VTI)だけ含み益がたっぷり乗っています。
このとき、売買があった3資産の配分比率は以下の通りです(カッコ内の数値はリスク許容度に応じた理想的な配分比率)。
- 米国株:33.9%(33.7%)
- 日欧株:33.7%(33.8%)
- 金:7.8%(8.0%)
個人的な感覚としては、リバランス前の次点で既にほぼ理想的な配分比率になっているように思えます。
それでも半年に一度はリバランスを行うということで、今回の売買が行われたのでしょう。
それぞれ1口ずつ売却または購入が行われ、リバランス後のポートフォリオは次のようになりました。
リバランス後(7月28日)のポートフォリオ
リバランス後の3資産の配分比率は以下の通りです(カッコ内の数値はリスク許容度に応じた理想的な配分比率)。
- 米国株:33.3%(33.7%)
- 日欧株:33.9%(33.8%)
- 金:8.1%(8.0%)
米国株の1口単価が比較的大きいこともあり、乖離はむしろ広がったように感じられます…。
あるいは、もしかしたら7月27日の相場の値動きの影響が大きかったのかもしれません。
いずれにしても、もともと理想との乖離は大してなかったわけですし、気にするほどのことでもないでしょう。
ウェルスナビのリバランスに関する豆知識
以下は、細かいところまで知っておきたい方向けの豆知識です。
リバランスが前倒しで行われるケース
リバランスは基本的に半年に1回行われます。
しかし、資産の配分比率が理想より5%以上乖離してしまった場合は半年を待たずしてリバランスが行われます(ただし、資産評価額の合計が50万円未満の場合は行われない)。
リバランスが行われないケース
半年に一度のリバランスのタイミングであっても、資産の配分比率が理想にかなり近い場合はリバランスが行われません。
リバランスする必要がないということです。
自動積立にはリバランス効果がある
自動積立あるいは定期的な入金を行っていれば、その都度、理想的な資産配分比率に近づくように各資産の購入が行われます。
入金時には売却こそ行われないものの、配分比率が低下している銘柄が中心に購入されるため、その際にリバランス効果が得られます。
私は6月から自動積立を開始していました。
その影響もあって、今回のリバランスでは売買を行う必要がほとんどなかったのだと思われます。
参考:ウェルスナビ自動積立の方法。手数料無料で提携銀行も幅広い
最後に
ウェルスナビではリバランスも自動で行ってくれます。
ですので、実際のところユーザーが何かを操作したり、詳しく理解していなければならなかったり…といったことはありません。
一方で、リバランスの重要性が頭では分かっていても、自分で運用していると
「米国株が好調だからもっと握りしめていよう!」
「米国株が好調だから買い増しだ!」
などと、リバランスとは逆の行動をとってしまうこともあるかもしれません。
そういった感情に流されやすい部分を淡々と自動で行ってくれるのはロボアドバイザーの強みの1つですね。とても助かります。
参考1:【毎月更新】ウェルスナビの運用実績
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