株に比べて利回りの高いリート(REIT)の中でも高利回りの部類に位置するいちごホテルリート投資法人。
直近の分配金に波があり、それに伴って投資口価格もそこそこ動きそうなので、ここで改めて今後の行方を考えてみます。
いちごホテルリートの特徴
- いちごホテルリート投資法人はホテル特化型J-REIT
- 2015年11月に上場
- 決算月は1月/7月
- 取得額の約4割が中部・近畿地区、約3割が関東地区
業績・分配金の推移
期 | 営業収益 (百万円) |
営業利益 (百万円) |
当期純利益 (百万円) |
1口当たり 分配金 |
---|---|---|---|---|
’16/1 | 197 | 102 | 65 | 471 |
’16/7 | 774 | 472 | 391 | 2,825 |
’17/1 | 1,560 | 978 | 808 | 3,137 |
’17/7 | 1,687 | 973 | 798 | 3,101 |
’18/1 | 1,782 | 1,034 | 841 | 3,302 |
’18/7 | 1,814 | 1,042 | 855 | 3,352 |
’19/1 (予) |
2,448 | 1,574 | 1,384 | 5,429 |
’19/7 (予) |
1,832 | 1,011 | 727 | 3,243 |
いちごホテルリートは上場以来、営業収益を伸ばしてきていますね。
当然、それに伴って分配金も増加傾向にあります。
特筆すべきは’19/1で、業績及び分配金が大きく跳ね上がっています。
これは、保有物件の1つである「スマイルホテル浅草」を譲渡する予定があるためです。
見込まれる譲渡益は691百万円、資産譲渡による事業収益の減少は46百万円とのことです。
譲渡益の方は一時的なものですので、’19/7以降の業績は「スマイルホテル浅草」分の事業収益が減った程度になりそうです。
今後どうなるのかを考える
※下記のように考えていましたが、他の銘柄との兼ね合いもあり10月中にすべて売却してしまいました。
【予想】7月の権利日を前にして横ばい、あるいは上昇で推移していくと思います。そして権利落ちかその手前辺りからいったん下落するでしょう。
⇒結果:概ね予想通りの推移でした。権利落ち後に投資口価格は下落しましたが、すでに権利落ち前の水準に戻りかけています。
【予想】しかし、2019年1月期には5,377円(予想)の分配金が待っていますから、それにつられて年末辺りまでにはもう1段階の上昇があるのではないでしょうか。
さすがに2019年1月の権利落ち(かその手前)では大きく下げると思うので、私は権利日は待たずに売却する予定です。
仮に譲渡益の分が抜けて年間配当が6,400円、投資口価格が15万円まで上昇したとしても年間利回りは4.2%です。
4.2%という数字は決して低いわけではありません。
それでも今までの利回りみたいなものがチラつきますし、2019年1月の権利落ちではけっこう下げるのだと思います。
というわけで…
- 2018年7月の権利日は持ち越し⇒持ち越しました
- 2019年1月は権利日を待たずに利確
- もし2019年1月にかけて投資口価格が上昇しなかったら、その頃の投資口価格水準によって利確か持ち越しを判断
私は資産譲渡が開示された後の一段跳ね上がってしまった価格(134,375円)で購入しています。
分配金から譲渡益分を除いて年間換算して約6,400円とした場合の利回りは4.7%となります。
今思うと、もう一つ物足りない感じの利回り…。
売買の履歴
約定日 | 売買 | 約定単価 | 保有株数 |
---|---|---|---|
18/04/26 | 買 | 134,300円 | 8 |
18/07/31 | 売 | 139,400円 | 7 |
18/10/25 | 売 | 135,300円 | 4 |
18/10/29 | 売 | 134,600円 | 0 |