NTTドコモは言わずと知れた通信事業会社です。
携帯電話市場においては国内最大手で財務状況は良好、2019年3月期はわずかではありますが増収増益の予想となっています。
私は配当金投資の観点から、ドコモは「買い」な銘柄と判断しています。あとは購入のタイミングを利回りから判断していくだけです。
業績・年間配当・配当性向の推移
期 | 売上高 (億円) |
営業利益 (億円) |
年間配当 (円/株) |
配当性向 |
---|---|---|---|---|
’09/3 | 44,479 | 8,309 | 48 | 44.1% |
’10/3 | 42,844 | 8,342 | 52 | 44.1% |
’11/3 | 42,242 | 8,447 | 52 | 44.1% |
’12/3 | 42,400 | 8,744 | 56 | 50.1% |
’13/3 | 44,701 | 8,371 | 60 | 50.7% |
’14/3 | 44,612 | 8,192 | 60 | 53.5% |
’15/3 | 43,833 | 6,391 | 70 | 64.0% |
’16/3 | 45,270 | 7,830 | 70 | 49.5% |
’17/3 | 45,845 | 9,447 | 80 | 45.7% |
’18/3 | 47,622 | 9,869 | 100 | 46.7% |
’19/3 | 48,408 | 10,136 | 110 | 58.6% |
’20/3 (予) |
45,800 | 8,300 | 120 | 68.6% |
ここ10年程の業績を見ると若干ではありますが上昇傾向にあります。
そして目を引くのが、業績よりも伸び率の高い年間配当の金額です。
連続増配とは言えないものの着実に配当金額を伸ばしてきています。
2019年3月期ではついに50%を超えていますが、増配傾向は2020年3月期も継続されるようです。
いずれにしても、業績が安定していることから、よほどのことがない限りは減配しない(=配当狙いでドコモ株を持っている分には安心感高め)と思っています。
自己資本比率70%以上で財務状態も問題ありません。
配当と株主優待について
配当の権利日と支払日
NTTドコモの権利確定日は3月末と9月末の年2回です。
目先では、
- 2020年3月26日
- 2020年9月28日
が権利付最終日(その日に株を持っていれば権利が貰える日)となっています。
配当金の支払いは権利確定の約2ヵ月後です。
参考までに、2018年9月に権利確定した分は2018年11月22日に入金されました。
株主優待(実施なし)
NTTドコモは株主優待を実施していません。
配当性向56.9%から見える増配の意志
直近では利益の増加を上回るペースで配当額が伸びています。つまり、配当性向が上昇しています。
【配当性向の推移】
- 2018年3月期…46.7%
- 2019年3月期…58.6%
- 2020年3月期…68.6%(予)
NTTドコモの公式サイトには、
- 株主への利益還元は経営の重要課題の1つ
- 配当は安定性・継続性を考慮して実施していく
- TOPIX Core30銘柄のなかでもトップレベルの配当性向を維持していく
といったことが書かれていることから、戦略的に配当額を伸ばしているということが分かります。
さらに、自己株式の取得についても機動的な実施を検討しているとのこと。
なんだこれ、株買って寝ていれば幸せになれそうなフレーズが並んでいるではありませんか。
よく聞く解釈としては「業績の急成長が見込めない分、株主の気を引くために配当を伸ばしている」というものがあります。
確かにその意味合いもあっての増配なのだと思います。
しかし配当の安定性・継続性を重視しているということは、減配は出来る限り避けたいと考えているはずです。
もし業績が悪化したら配当の存在が一気に重しになり、さらに減配できないとなると経営的には苦しくなるのが明白です。
それでも今回、横ばいではなく増配としてきたのは、よほど事業の安定性に自信があるか、もっと言うと業績をさらに伸ばしていく自信があるのでしょう。
増配にならずとも、減配がなければOK
私は配当狙いでNTTドコモの株を買っています。
購入時点での予想配当利回りは3.94%です。
もし業績が悪化して株価が下落したとしても、減配にさえならなければそれなりのペースで投資資金を回収できます。
業績には波があるのが普通ですから、株価が下落したら買い増しをして、株価が回復あるいは上昇した段階で調整すれば良いでしょう。
NO減配のほど、よろしくお願いいたします。
2019年3月期決算
2019年3月期決算が4月26日に開示されました。
2019年3月期は前期比増収増益での着地となりました。
一方の2020年3月期は減収減益予想となっています。
これは料金プラン改定による2000億円規模のお客様還元が主な理由となっています。
しかし、実際はここまで下がらないのではと、何となく思っています。
とりあえずお客様還元をすることは前々から決まっていましたから、それに合わせて業績予想は低めに設定しただけのような気がするのです。
実際のところ新プランでもあまり売上は落ちませんでした、みたいな結果になるような気がします。
分かりませんけどね。
最近の株価動向(10/29現在)
12月後半から大きく下げていましたが、新プラン発表後は地合いが悪い中で健闘しているように思えます。
ここ数ヵ月はグングンと株価を上げてきています。
といっても、昨年の急落前の水準にようやく近づいてきたくらいの感覚ですが。
売買の履歴
約定日 | 売買 | 約定単価 | 保有株数 |
---|---|---|---|
18/05/01 | 買 | 2,786 | 400 |
18/10/29 | 買 | 2,853 | 500 |
18/11/01 | 買 | 2,552 | 600 |
18/11/02 | 買 | 2,525 | 700 |
18/12/18 | 買 | 2,531 | 800 |
18/12/19 | 買 | 2,513 | 900 |
19/02/08 | 売 | 2,555 | 800 |
19/04/16 | 買 | 2,402 | 900 |