FPG【7148】が下方修正&減配を発表!今後どうするかを考えてみた

2020年4月21日に、FPGが下方修正と減配を発表していました(4月22日の夜に株価の下落に気づき、ようやく知りました…)。

当然ながら損切りもせずにまだ全部ホールドしているわけですが、今後どうしていくかを考えてみました。

私なりの結論を先に書いておくと、

  • FPGが潰れることは今のところなさそうで、新型コロナが落ち着けば持ち直すと考えてホールド継続
  • 買い増しするかの判断は、とりあえず4/28に予定されている2Q決算発表まで待つ

といった感じです。

FPGへの投資の現状

先にFPGへの投資状況を確認しておきます。

今のところFPGは1,900株保有していて、総投資額に対するFPGへの投資額の割合を確認したところ9.1%でした。

4月22日時点の評価額ベースでは6.0%です。

下方修正などを受けて今日は株価が11%以上も下落したわけですが、既にだいぶ下げていたこともあって、金額的なインパクトは大したことないように感じられました。感覚が麻痺しているとも言えます。

下方修正について

通期の業績予想は上のスクショのように下方修正されました。

売上は半分近く減り、利益は6割以上減るわけですが、それでも黒字予想なのですね。利益率が高いだけあってしぶといです。

それに、今の段階で通期の業績予想を出してくるというのは、けっこう強気な気がします。未定としている会社も多いですし。

とはいえ、これがどこまであてになる数字なのかは、半年後の答え合わせまで分かりません。

ちなみに、バフェット・コードで過去の業績を見てみたところ、売上が30億円に満たない時でも黒字だったようですね。

もっとも、2019年9月期末の段階では販管費が60億円くらいあるので、売上高70億円くらいが損益分岐点になるのでしょうか(適当です)。

さて、この業績悪化が一過性のものなのか、それとも永続的なものなのか、で言うと、私は「一過性」の方に賭けています(一過性といっても2、3年は引きずると思っています)。

さすがに2,3年で業績がV字回復するとは思っていませんが、まぁそのうち持ち直せるのではないでしょうか。

これだけ利益率の高い商品を作って売上を伸ばしてきた会社ですし、上場前とはいえリーマンショックも経験しています。現状に合った新商品を開発するなど、できることを淡々と進めていると思い…たいです。

減配について

「利回り10%じゃん!」なんて言いながら買い増しをしていたら、配当が半減して利回りも半分になってしまいましたとさ。

そういえば、配当金狙いの投資を始めて以来、初の減配を経験したことになります(REIT除く)。

株価も半分、配当も半分で踏んだり蹴ったりではありますが、私なりに分散投資(といっても11銘柄)をしていたこともあって、まぁ許容範囲かなというくらいのダメージで済んでいます。

JTが減配したらもっと食らいますけどね。

さてさて、今回の減配の前段として、配当方針の変更がありました。

(旧)ROE30%程度の維持により DOE(株主資本配当率)15%以上を目指します。

(新)ROE10%程度の維持により DOE(株主資本配当率)8%以上を目指します。

この数字自体は帳尻合わせな感じがするのであまり意味はないと思っています。

私がむしろ気になったのは、「2020年9月期の配当方針の変更」と、期を限定しているところです。

来期以降も厳しい状況が続く、少なくとも配当は抑えめでいく前提なら、「2020年9月期の」なんてつけなくてもいいわけじゃないですか。

単純に、配当方針を変更しました、でいいわけです。

にもかかわらず「2020年9月期の」を繰り返し書いている辺り、開示文章中にもあるように、まさに「誠に遺憾ではございますが」なのでしょう。

逆に言えば、「業績が戻れば配当方針もすぐ戻す、なんなら2021年9月期には元に戻す」くらいのメッセージが込められているのだと私は感じました(正常性バイアスの可能性が高いです)。

私の場合、FPGの株を買っている理由として、「FPGの社長が実質的に株式の3割くらい(多分)を持っていて株主還元に積極的だから」というのがありますから、今回の開示は、私の思惑には則してくれています(それで儲かるかは別として)。

同時に自己株式の取得も発表していますし。

FPGの財務状況

2019年9月期末の段階で、FPGの純資産は約330億円、現金同等物は約165億円あります。

現状、黒字予想は継続で、修正後の配当性向は80%弱、配当による支出は25億円くらいでしょう。

借入に関するところはよく見えてみませんが、少なくとも目に見えて危ない状況ではないと思います。

今後どうするか

減配が痛くないかと聞かれたら、それは痛いに決まっています。

しかし、今のところは高利益率・高い株主還元意欲という部分が崩れていません。

今回の業績悪化はFPGだけではなく業界全体に及ぶものですので、業界が持ち直せば必然的にFPGの業績も伸びていくはずです。

その際には、今までの経験や、作り上げてきた関係性を活かして、一気に飛躍できるのではないかと思います。

また、私のポートフォリオの中で、FPGはどちらかというと「攻め」なので、購入理由の部分が崩れてない以上は、むしろ株価が下がっているから買い増しをしていきたいところです。

ただし、どこまで株価が落ちるかは分からないので、買い増しするにしても少しずつになるとは思います。とりあえず、2Qの決算発表までは待ちます。

…ここまでポジティブなことばかり書いてきたので、ネガティブな意見も必要だと思います。

そこで最後に、立川さん(@vis2004)のツイキャスのリンクを貼っておきます。

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