トラリピやループイフダンにおけるリスク管理(資金管理)とは何か。ドル円で具体的に考える

ここ数ヵ月、ループイフダン(リピート系のFX自動売買システム)が好調です。

100万円を証拠金にして昨年の12月17日から運用スタート。

3月9日までの3ヵ月弱で得られた売買益とスワップポイントの合計は47,938円です。

3ヵ月で48,000円の利益と考えたら1ヵ月あたり16,000円…月利1.6%です。もしこのままのペースで推移すれば年利19.2%となります。

この利回りだけを見たらもっと資金をつぎ込みたくなりますが、それは私にとってはハイリスク過ぎです。

ここでは、現在のループイフダンの設定を元にした私なりのリスク管理(資金管理)方法を書いていこうと思います。

リピート系のFX自動売買システムのリスク管理(資金管理)

限られた資金で最大限の利益を追求する場合はリスク管理(資金管理)の難易度が高まりますが、ロスカットにならないようにするだけであればそこまで難しくはありません。

安定した通貨ペアを選択

私は、通貨ペアは米ドル円で運用しています。

これは、米ドルも円も先進国通貨であり、トルコリラのような暴落リスクが低いと考えられるからです。

過去の値動きを見るとある程度の範囲に収まっていてリスクを判断しやすいのもポイントです。

1996年ごろからの米ドル円チャート。1ドル75円~150円くらいの範囲に収まっていることが分かる。

スワップポイントが貰える「買い」の設定

通貨ペアを米ドル円にした場合、「米ドル買い、円売り」で設定するか「米ドル売り、円買い」で設定するかの2通りが考えられます。

私はスワップポイントが貰える「米ドル買い、円売り」を選びました。

基本的に円よりも米ドルの方が金利が高いため、米ドル買いのポジションを持っていればスワップポイントが貰えます。

ループイフダンのようなシステムでは、現在のレート付近では売買益が発生しますが、そことは遠いレートで取得したポジションは放置状態が続きます。

その時にスワップポイントが貰えるのか、逆に支払わなければならないのかは大きな違いです。

長期運用が前提だからこそ、スワップポイントが貰える形で設定しておくべきだと私は思います。

ちなみに、ドル買いにしている理由はもう一つあります。

それは、「日本とアメリカのどちらかが先にダメになるとしたらどっち?」を考えた結果、日本の方が先にダメになる可能性が高いと思ったからです。

残念ながら、日本が残ってアメリカが沈んだ世界が想像できません。

しかし、日本が沈んでアメリカが残った世界は想像できてしまいます…。

そうなった時に為替がどうなるかと言えば、当然ながらドル高円安ですよね。

それもあってドル買いを選んでいます。

為替はこの先も一定のレンジ内を上下し続けると思っていますが、もしそれがどちらかに振り切れるとすれば円安方向でしょうということです。

最悪の事態で必要となる資金と投資可能額から設定を決める

最悪の事態を考える

米ドル円の買いポジションで設定した場合、最悪の事態とはどのような状況を指すのでしょうか。

まず、円安に向かった場合は利益が出る一方なので問題ありません。

逆に円高に向かった場合は、円安のピーク時から大きく円高に向かった場合が最悪の事態となります。

具体的には「1ドル110円→80円」などです。

難しいのは「1ドル何円まで円高に向かうのか」です。

1ドル90円なのか、80円なのか、それとも70円?…60円はさすがにないと思うけど…と、答えのない難問に自分で仮の答えを見つけなければなりません。

私は結局、1ドル80円を底として考えてループイフダンの設定しました。

ですが、1ドル60円になっても耐えられるくらいにしていますので、かなり余裕を持たせています。

そのくらいビビりながらの設定となっています。

投資可能額を決める

これは簡単ですね。

ループイフダンにいくらくらい証拠金として入れられるのか、ということです。

現状から為替レートが-10円くらいになったときでも耐えられる程度の資金はまず入れておくことになるでしょう。

その上で、為替が不利な方向(私の場合は円高)には追加資金を投入していくことになります。

最終的に「最悪の事態」にまで至ったとして、それでも何とか対処できるくらいの金額が投資可能額になります。

設定を決める

投資可能額が決まり、最悪の事態も想定出来たらだいぶ選択肢は絞られます。

ループイフダンの場合、公式サイトに目安資金表というものが用意されています。

この表を見ながら、最悪の事態になった時にどの設定(B10やB15など)だとどのくらいの資金が必要になるかを確認します。

そして、それが投資可能額を下回っている設定であればロスカットのリスクはだいぶ抑えられているということになります。

ループイフダン以外のサービスでは手計算が必要になる場合もあるかもしれません。

また、理屈も知っておきたいなら自分でExcel等で計算してみた方が良いと思います。

設定決めの具体例

例として、以下の架空の条件で設定決めをしてみます。

  • 投資可能額400万円
  • ドル買い円売り方向で設定する
  • 現在の為替レートは1ドル110円
  • 最悪の事態は1ドル80円を想定

この場合、現在の為替レートから最悪の事態までの値幅が30円あります。

目安資金表の「想定する変動額」が30円の目安必要資金を見ていくと、設定値幅が15銭のところで3,949,650円となっていることが分かります。

つまり、ループイフダンの設定値幅が15銭(つまりB15という設定)であれば、投資可能額の範囲内で最悪の事態に対処することができるというわけです。

設定を10銭にすると目安必要資金が投資可能額を超えてしまっているので最悪の事態に耐え切れません。

また、25銭以上の設定ではリスクが過小になっている可能性があります。

とはいえ、最悪の事態よりもひどい状況でも絶対に生き残りたい…と考えているなら、15銭ではなく25銭の方にしても良いとは思います。

開始時より有利な方向に向かった際は要注意

例えば1ドル110円の時に、最悪の事態は1ドル80円を想定して運用を開始したとします。

この時、現在レートと最悪の事態との値幅は30円です。

しかし、円安が進んで1ドル120円になったとします。利益が出て嬉しいは嬉しいのですが、ここが要注意ポイントです。

1ドル120円になった時に、まだ最悪の事態の想定が変わっていなければ、現在レートと最悪の事態との値幅は40円と広がっています。

もし投資可能額が増えていなければ、1ドル90円になった段階で、当初想定していた”遊び部分の資金”を使い切ってしまうことになるのです。

こうなった場合は、投資可能額を増やせないか検討したり、当初の1ドル110円に戻るまではもう少し控えめな設定にしたりするなどの対策が必要です。

最後に

長々と書いてきましたが、要するに自分の資金で最悪の事態を乗り越えられる程度の設定に留めておくのが肝心ということです。

いま好調だからといって資金状況を無視して設定を追加したり、より攻めた設定に変更したりしていると、最悪の事態に陥った時にロスカットとなり資金の大半を失うことになってしまいます。

正直なところ、1ドル80円になることなんて今後そうそうないと思います。

ですが、万が一で資金をごっそり失うのは嫌ですから、資金管理だけは徹底しておきたいところです。