インデックス投資について調べているとインデックスファンド、インデックス投信、分散投資、長期投資…などなどの言葉を見かけます。
自分の中で曖昧なままだった部分もあるので、いったんここで整理しておきたいと思います。
まずは基本的な言葉から
投資
投資とは、資産を増やすことを目的として株や債券などに資金を投じることです。
同じ株の売買であっても、短期的な価格変動から利ざやを取ろうとすることは投機と呼ばれることもあります。
また、イチかバチかを狙うようなものはギャンブルと呼ばれます。
インデックス
投資におけるインデックスとは指数のことで、主に以下のような指数のことを意味します。
- 日経平均株価(株価)
- NYダウ平均株価(株価)
- 東証REIT指数(REIT)
- NOMURA-BPI(債券)
- ロイター・ジェフリーズCRB指数(コモディティ)
投資信託(投信)=ファンド
投資信託とは、「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品」のことです(投資信託協会HPより)。
投資信託の略称が「投信」で、英語で言うとfund(ファンド)です。
つまり、投資信託=投信=ファンド です。
専門家に運用をお願いしている状態ですので、売買手数料の他にも信託報酬等の費用がかかります。
ちなみに、上場していて株式と同じように売買できる投資信託のことを上場投資信託(ETF)といいます。
本題:インデックス投資に関する言葉の意味
インデックス投資
インデックス投資とは、対象とするインデックス(指数)との連動を目指す投資法です。
連動させたい指数を構成する銘柄を、適切なバランスで購入することでインデックス投資は実現できます。
しかし実際のところ個人レベルの資金で直接的にインデックス投資を行うのはかなり困難です。
そのため個人がインデックス投資を行う際は、各種インデックスとの連動を目指して設計された投資信託を購入するケースが多いです。
インデックス投信(投資信託)=インデックスファンド
各種インデックスとの連動を目指して設計された投資信託をインデックス投資信託(投信)あるいはインデックスファンドと呼びます。
インデックスファンドを購入すれば、自分で様々な株などを組み合わせずとも、日経平均株価やNYダウ平均株価などの値動きと連動させた資産運用ができるようになります。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーとは、自分が望む投資の形に沿った資産運用プランを機械的に提案してくれるサービスです。
将来的にどの程度の資産を目指すのか、リスクはどのくらい取れるのか、といった項目から資産運用のプランを提案してくれます。
ものによってはプランの提案だけでなく自動的に投資信託売買などの運用もしてくれます。
例えばウェルスナビというロボアドバイザーは、資金を入れると自動的に最適と思われるバランスで複数の投資信託を購入してくれます。
もちろん手数料は発生しますが、海外の投資信託も含めた分散投資を簡単に実現できるというメリットがあります。
分散投資
分散投資とは資金を複数の金融商品に分けて投資することです。
資金を分散させて1つ1つの金融商品の影響を小さくすることで、その金融商品に何らかのトラブル(株であれば倒産や不祥事等)があった際のショックを和らげることができます。
インデックス投資の場合は、インデックスに連動させている時点で既に資金が複数の金融商品に分散されているような状態になっています。
しかし、例えば日経平均株価に連動するインデックスファンドだけを購入するよりも、NYダウ平均株価に連動するインデックスファンドも購入していた方が、より分散できている状態と言えます。
もっと言うと、株だけでなく債券やREIT、コモディティなどにまで手を広げれば、それだけ分散の度合いは大きくなります。
長期投資
長期投資とは長期間に渡って投資商品を保有し続けることです。
長期間が3年なのか5年なのか、それとも10年以上なのか。
そこに明確な定義はありませんが、個人的には少なくとも3年以上というイメージがあります。
平たく言えば「ただひたすら保有しているだけ」です。
ただ、インデックス投資の場合は長期的に見れば上昇していくことが理論的にも歴史的にも明らかですから、先ほどの分散投資や次に説明する積立投資をしっかりと行っていれば、長期保有が1つの正義であることは事実です。
参考:インデックス投資が勝てる仕組みとは。損をしないために知っておきたい大切なこと
積立投資
積立投資とは定期的に資金を投資に充てていくことです。
毎月数千円~数万円分の投資信託等を購入していくのがよくあるパターンです。
ボーナス時期には多めに積み立てる、といったことをしている人もいます。
徐々に投資額が増えていくため、投資額に気持ちがついていかず落ち着かない…なんて状態になるのを防ぐ効果もあります(一度に大量購入してすぐに暴落してしまった場合の精神的ショックは計り知れません)。
ドルコスト平均法
ドルコスト平均法は積立投資の一手法です。
1つの金融商品に対して、定期的に、一定額を投資していきます。
購入金額を常に一定にしておくことで、商品価格が上がっている時は購入口数が少なくなり、逆に商品価格が下がっている時は購入口数が多くなります。
これにより、安値で大量に買い込むことができない反面、高値掴みを回避することができます。