そこそこまとまった貯金はあるけれど、使い道は特に決まっておらず、かといってこのまま貯金として銀行に預けておくのはもったいない気もする…。
そんな時期が私にもありました。
傍からすると贅沢な悩みにも見えますが、本人としてはけっこう深刻です。
そんな人は配当金目当てで株を買ってみてはどうだろうか、というのがこの記事の主旨です。
貯金のゴールが見えず安心できない
貯金って、いくらあれば安心、みたいなゴールが見えないんですよね。
一生独り身で生きていくと決意しているならそれでもまだ予測しやすいですが、結婚や子育て、家を建てる、親の介護費用などまで視野に入れ出すときりがありません。
貯金が数十億円くらいあれば安心できるのかもしれませんが、今のペースで貯金をしていっても到底たどり着ける金額ではないです。
だから結局、ゴールは見えないけれど不安だから貯金をし続ける、といった状態に陥ってしまうのです。
将来的に貯金を取り崩すような状況を考えたら貯金がいくらあっても足りる気がしななくて不安だから、貯金はずっと貯金のままで、ひたすら貯め続けているのです。
銀行に預けておくのはもったいないという自覚はある
終わりがないと知りつつも貯金を続ける一方で、このまま銀行に預金し続けるのはもったいないという感覚も持ち合わせています。
金利が高いと言われている銀行であっても定期預金の金利は0.1%程度。
メガバンクとなるとさらに低く0.01%、普通預金に至っては0.001%と、もはや金利はないものとして考えた方がいいくらいの低金利です。
利息が付いたかと思っても数円、数十円の世界。
とても資産運用なんて呼べたものではありません。
私はそのころから投資にも興味が湧いてきていたので、株を少し買ってみたり不動産投資について調べてみたりはしていました。
しかし、投資の存在は知っていても、面倒、何となく怖い、といった理由で手を出さずに終わってしまう人も結構いると思います。
私は配当金という答えに行きついた
私は結局、配当金狙いでの株式投資に行きつきました(他にも色々と手を出してはいます)。
同じ株式投資で値上がり益を狙ったこともありましたが、
- ずっと売買を続けていないとお金が増やせない
- 損切りや利確が苦手
- インカムゲインの方が魅力的だった
といった理由で、今は高配当株中心の運用をしています。
現在の保有株全体での予想配当利回りは5%弱ですから、銀行預金に比べて遥かに高利回りです。
もちろん預金にはない株価変動というリスクがあるからこその利回りなのですが、どうせ使う予定・取り崩す予定のない貯金ですから、株価(保有銘柄の評価額)が多少変動したところで実害は何もありません。
後は受けとった配当金や追加資金で株を買い増ししていけば、翌年の配当はさらに増え、その配当でさらに株を買い…といった好循環に入れます。
貯金(資産)を取り崩すのには抵抗があっても、配当金なら使いやすい
私はまだその段階に至っていませんが、配当金がそれなりに貰えるようになったら、配当金の一部は消費に回すつもりです。
配当金であれば例え全額を使ってしまったとしても保有株自体が減るわけではないので、翌年はまた同額程度の配当金が受け取れます。
この点が貯金の取り崩しとは大きく異なります。
そして、毎年、何もしなくても安定して入ってくる収入(配当金)があることで漠然とした不安がなくなるというメリットも享受できるのです。
配当金狙いの株式投資を始めるなら少しずつ
今まで貯金一本でやってきた人が初めて株式投資を始める場合、投資可能な金額すべてを一気に株につぎ込むのは危険です。
自分の精神状態が落ち着いていられるかどうかを探りながら、少しずつ投資可能額まで規模を大きくしていった方がいいです。
値動きのない貯金と値動きのある株では、精神面での影響も大きく違いますからね。
徐々に心を慣らしていくことが重要です。
そしてこれが上手くいけば、使い道がなくて困っていたはずの貯金が、配当金を生み出してくれる資産となってくれるはずです。