FPG【7148】が2019年9月期1Q決算を発表。パッと見の数字はイマイチだが…

FPG【7148】の1Q決算発表が1月31日にありました。

色々と検討した結果、買い増しという判断に至ったわけですが、その辺りについてもう少し詳しく書いていこうと思います。

なお、FPGの事業内容等についてはこちらの記事にまとめてるので、必要に応じて参考にしてみてください。

2019年9月期1Q決算の概況

PL(損益計算書)の数字はなかなか強烈で、売上が前期比マイナス23.2%、営業利益はマイナス42.9%となっています。

業績予想と比べてみても、進捗率は芳しくありません。売上が13.5%、営業利益は9%程度です。

2Q以降もこのペースで進むとなると大幅な減収減益になってしまうわけですが、業績予想の修正はなく、2Q以降に盛り返していけるという判断のようです。

確かに、組成金額は大幅に伸びており、これが今後しっかりと売上に反映されてくるようなら問題はなさそうです。

むしろ組成金額は過去最高ですから、これが順調に売上に反映されてくればイイ感じなのでは…?とさえ思えます。

そんなわけで、決算説明資料を一通り読んだ段階で私の頭に浮かんだのは以下の2点です。

  1. 組成した案件はちゃんと売れるのか
  2. 売れるとしたらいつごろ売上に反映されるのか

疑問点をIRに問い合わせしてみた

これ以上は短信や説明資料を眺めていても分かりそうになかったのでIRい問い合わせをしてみました。

録音していたわけではないのでメモと記憶を頼りに私の見解を書いていきます。

IR担当さんの発言内容を私が正確に理解できているかは分かりませんので、以下はあくまで私の認識に過ぎません

正確な情報が知りたい場合はぜひ直接問い合わせをしてみてください。親切に対応してくれます。

組成した案件はちゃんと売れるのか

案件を組成する際には投資家からの需要も考慮されており、組成したものの全然売れませんでした…みたいなことは起こりづらいそうです。

過去の案件については、案件にもよるが組成金額の30%くらいが販売できていて、1Qで組成した案件についても同様に30%程度の販売を見込んでいるとのことです。

売れるとしたらいつごろ売上に反映されるのか

組成された案件は基本的に1年以内には売り切るイメージだそうです。

1Qに組成された案件も2Q以降に順次販売開始となるそうなので、しっかりと当期中にはPLに数字として表れてくるのではないかと思います。

1Qの売上が小さかったのは案件の質を向上させたから?

問い合わせ中に聞いた話では、投資家は商品購入後の早い段階で高い損金算入率となる商品を望んでいるようで、FPGはそういった商品の組成に注力するようにしたそうです。

減価償却費の計上の仕方やルールについてまで詳しく理解・質問したわけではないので以下の内容についてはあまり自信がないのですが…

案件を組成してから販売までの期間を長くすることで投資家にメリットがある(あるいは投資家のメリットを追求した案件を組成した結果、販売までの期間が長くなった)ため、1Q中は販売開始に至らなかった案件が多く、売上も小さくなってしまった。

これが、1Qの売上が小さかった理由だと私は解釈しました。

そしてこの理由については、あまり問題があるとは感じていません。

上記はIRで聞いた内容をそのまま書いたわけではなく私の解釈であり、それが正しいかどうかも責任は持てません。

過去の数字で色々と確認してみた

組成金額と出資金販売額の比率

2015年9月期の1Qから、四半期ごとに組成金額と出資金販売額を拾って累計してみました。

こうしてみると、出資金販売額は組成金額の約30%程度で推移しており、「組成金額の約30%程度を投資家に販売している」という説明とも合致します。

約70%は金融機関からの借入、約30%は投資家販売枠としているわけですが、思っていた以上に販売できている印象を受けます。

売上は前受金に送れてやってくる

1Qでは組成金額が大幅に伸びたので、それに伴い商品出資金および前受金も増加しています。

そして、商品の販売が順調に進めばこの前受金が売上に振り替えられていきます。

1Qで組成された案件が今まで同様に消化されるのであれば、2Q以降でしっかりと売上に反映されてくるはずです。

ちなみに、2018年9月期4Qの組成金額もけっこう大きくて1,500億円以上あるんですよね(2019年9月期1Qは2,000億円弱)。

前期末の時点で前受金もそこそこ積み上がっていたので、それが1Qで売上に転じてくると予想していた人もいそうです(その予想は外れて株価が10%以上下落したわけですが…)。

一応、前受金とリースアレンジメント事業の売上についても、2015年9月期から四半期ごとに数字を拾ってグラフ化してみました。

前受金が左軸、売上が右軸で単位はどちらも”億円”です。

前受金が増えた後に、遅れて売上が伸びているように見えませんか?

逆に前受金が減った後は売上も落ちています。

前受金を半期(2四半期)分ずらしてみると…

多少ずれはありますが、けっこうかみ合いますね。

前受金の計上後、半期くらい経ってから売上に効いてくると仮定するなら、当期の2Q,3Q辺りはけっこうな売上が期待できるのではないでしょうか。

ただ、案件の販売開始までの期間が長くなったことがどの程度影響しているのか、前期4Qの組成分にも関係しているのかはよく分かりません。

もしかしたら前受金から売上になるまでの期間がもっと伸びるのかもしれません。

そうなると2Qの売上も雲行きが怪しくなってきます…。

最後に

電話での話しぶりでは2Qは大丈夫そうな雰囲気でしたし、昨年掲げた新たな株主還元方針をひっくり返すつもりもないとのことでした。

少なくとも今の段階では、2Q以降の復活の方が勝率が高いと私は感じています。