配当金狙いの株式投資において、権利日の前後どちらで買うのがベストか

権利日前に株を買っておけば配当金は貰えますが、権利落ち日以降で株価が下落する可能性が高いです。

権利日後(権利落ち日以降)に株を買えば、配当金を貰うまでの期間が長くなるものの株を安く買える可能性が高いです。

少し調べてみたところ、「株主優待狙いの場合は権利落ち後に購入した方が良い」という論調の記事が多かったです。

配当金狙いの場合も同様かなぁと思いましたが、せっかくなので調べてみることにしました。

結論を先に書いておきますね。

  • 権利日直前の駆け込み購入は微妙
  • でも、権利落ちをわざわざ待つ必要性は低そう
  • 最終的には銘柄ごとに判断すべき

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保有銘柄の権利日後の株価騰落率をチェック

本日(2018年5月12日)時点での保有銘柄配当権利月は以下の通りです。

どれも配当利回り3.5%以上(購入時点)の銘柄です。

これらの銘柄について、直近1年分の権利日後の株価推移をチェックしました。

12銘柄中、ジャパン・ホテル・リート投資法人(以後、JHR)だけは年1回配当(厳密には分配金)ですが、他の銘柄は年2回の配当となっています。

そのため、調べた権利日は計23回分となります。

株価のデータはYahoo!ファイナンスのものを使用しました。時系列データが簡単に入手できるので便利です。

権利日を基準とした株価騰落率の推移

権利日を基準として、そこから株価がどの程度変動しているかを表にまとめました。

銘柄名は適当に略しちゃっていますので上手いこと紐づけてください。

銘柄 権利月 権利落ち日 1営業日後 3営業日後 7営業日後
ドコモ 2018/3 -1.27% -0.98% 0.70% 3.31%
KDDI 2018/3 -1.80% -0.44% -0.81% 1.93%
インヴィ 2017/12 -0.82% -1.44% -0.41% 0.62%
みらい 2018/4 -2.40% -1.97% -1.17% 0.00%
JHR 2017/12 -4.04% -4.67% -4.41% -0.13%
日本ヘ 2018/4 -0.56% -0.56% -2.64% -0.67%
KDDI 2017/9 -1.79% -2.15% -1.87% -1.09%
日産 2018/3 -2.70% -3.14% -2.35% -1.28%
キヤノン 2017/12 -2.86% -3.93% -2.71% -1.41%
ドコモ 2017/9 -1.40% -1.4% -1.61% -1.54%
ブリヂス 2017/12 -2.03% -2.68% -1.64% -1.6%
JT 2017/12 -1.88% -2.26% -1.05% -1.99%
日本ヘ 2017/10 -1.93% -2.35% -2.35% -2.17%
ブリヂス 2017/6 -1.44% -1.97% -1.58% -2.82%
HCM 2017/7 -2.75% -2.94% -2.35% -3.24%
いちご 2017/7 -2.79% -4.1% -2.79% -3.84%
みらい 2017/10 -3.37% -5.37% -5.03% -4.12%
日産 2017/9 -2.63% -3.75% -6.43% -5.82%
HCM 2018/1 -2.73% -3.73% -3.18% -6.37%
JT 2017/6 -1.53% -2.86% -4.31% -6.44%
キヤノン 2017/6 -3.18% -2.74% -3.61% -7.22%
インヴィ 2017/6 -4.58% -3.31% -6.73% -8.28%
いちご 2018/1 -2.85% -3.85% -3.00% -8.85%

・計算には各日の終値を使用しました。
・権利落ち後、7営業日目での騰落率が高い順位に並べてあります。
・※権利月が2018/4のものは、今日の段階でまだ7営業日目を迎えていないため6営業日目の数値になっています。
・権利月が2018/1のものは、2月の株価急落の影響も混じっています。

グラフにするとこんな感じです。

考察

権利落ちで大半は利回り相当分くらい落ちる

権利落ち後7営業日たった時点で、株価が権利日から1.5%(年2回配当なので利回り3%の半分として計算)より大きく下落していた割合は半分以上でした。

権利日からの落ち具合だけで、その時の配当分以上下落するケースがけっこう見られました。

一方で、権利日よりも株価が高くなっている銘柄もあります。

下げる銘柄はけっこう下げる

権利落ちの影響なのか他に要員があったのかは分かりませんが、利回り以上に株価が下落しているものもありました

これが怖いなら権利日前に買うのは止めておいた方がいいと思います。

権利日に買ったとしてもこのパフォーマンス

表中の騰落率は権利日を基準としています。

それでいて-1.5%よりも下げていたのが半分強だったことを考えると、権利日以前(1週間~1か月くらい前)に購入できていれば、下げ幅はもっと小さかった可能性が高いです。

もしかしたら7営業日後にはプラスになっていたかもしれません。

さすがに権利日やその前日に買うのは無駄が多いと思いますが、それよりも1週間~1か月くらい前に買うのは問題ないように思えます。

配当金も貰えて、権利落ちによる株価下落の影響もそこまで大きくないようですし。

銘柄ごとにクセはありそう

たとえばドコモやKDDIは直近2回分の権利落ちに関しては下落幅が比較的小さいです。

銘柄 権利月 権利落ち日 1営業日後 3営業日後 7営業日後
ドコモ 2018/3 -1.27% -0.98% 0.70% 3.31%
KDDI 2018/3 -1.8% -0.44% -0.81% 1.93%
KDDI 2017/9 -1.79% -2.15% -1.87% -1.09%
ドコモ 2017/9 -1.4% -1.40% -1.61% -1.54%

毎回こんな値動きをするのであれば「権利日に買って配当金を貰って、株価が持ち直してきたら売る」なんてこともできますね。

まぁ、次回もそうなるとは限らないので私はやりませんが…。

一方で、権利落ち後にしっかりと下げる銘柄もあります。

これはリートですが、いちごホテルリートは配当利回りと同等かそれ以上に株価が下がっていました。

銘柄 権利月 権利落ち日 1営業日後 3営業日後 7営業日後
いちご 2017/7 -2.79% -4.10% -2.79% -3.84%
いちご 2018/1 -2.85% -3.85% -3.00% -8.85%

もちろん、こちらも毎回大きく下げるとは限りません。

最終的には銘柄ごとに特徴的な動きがないか確認した上で、購入するタイミングを決めた方が良いと思います。

まとめ

結論は最初にも書いたようにこれです↓

  • 権利日直前の駆け込み購入は微妙
  • でも、権利落ちをわざわざ待つ必要性は低そう
  • 最終的には銘柄ごとに判断すべき

値上がりしてしまっている権利日やその前日辺りに買うのはいかがなものかと思いますが、1週間~1か月くらい前に買うのは十分にアリだと思います。

配当利回り分以上に株価が下落する銘柄は思ったよりも少なかったので、間に合うなら早めに購入しておいた方がトータルではプラスになる確率が高そうです。

個人的には「配当が貰えたけど株価は下がっちゃった…」よりも「権利落ちで株価が下がるの待っていたら、なぜか株価が上がってしまった…」の方が痛いので、権利落ちは待たない派に一票です。

ただし、人気のある株主優待が絡む場合はまた色々と違うかもしれませんのでご注意ください。

また、経済全体の地合いの影響も大きい点はお忘れなく。