絶対モメンタム戦略で日経平均を買っても微妙

『ウォール街のモメンタムウォーカー』を読んで以来、あれやこれやと考えたり数字をいじったりしていました。

本書の中では主に米国株が検証の材料として使われています。

しかし日本株の場合はどうなのかも一応確認しておきたかったのでExcelで適当に計算してみました。

日本株でもバイ&ホールド戦略より絶対モメンタム戦略のほうが高パフォーマンス

少しググってみたところ既に同じようなことをやっている方がいました。

【読書メモ】ウォール街のモメンタムウォーカー

この方はTOPIXを用いてバイ&ホールド戦略と絶対モメンタム戦略のどちらが優れているかを検証しています。

検証期間を1991年1月~2015年12月としており、その期間においては絶対モメンタム戦略の方が優れていました。

これとまったく同じことをやっても仕方がないので、私は日経平均を用いて、さらに検証期間は1978年10月~2018年9月(40年間)として検証してみました。

【検証ルール】

  • バイ&ホールド戦略は、1978年10月に購入したものを2018年9月まで継続して保有したと仮定。
  • 絶対モメンタム戦略は、過去12か月のリターンがマイナスとなった月の終値で売り、プラスとなった月の終値で再購入すると仮定。
  • 売却時に利益が出た場合は20%を控除。損失が出た場合は20%を補填(税金をイメージ)。
  • 売買手数料は無視。

『ウォール街のモメンタムウォーカー』では売却時には現金化ではなくTビルという短期債券の購入としていましたが、ここでは簡略化のためにも現金化した場合を想定して検証しています。

【検証結果】

青色のラインがバイ&ホールド戦略、橙色のラインが絶対モメンタム戦略の結果です。

見ての通り絶対モメンタム戦略の方が下落相場の際に強く、最終的な評価額も高くなっています。

検証期間の40年間で日経平均のバイ&ホールド戦略が+417%だったのに対し、絶対モメンタム戦略では+668%となりました。

絶対モメンタム戦略でも年利換算では5%程度

絶対モメンタム戦略を用いることで、40年間で+668%の成果が出せたとしても、1年あたりに直すと5%弱の成長に過ぎません。

『ウォール街のモメンタムウォーカー』で紹介されていた米国株(S&P500)の絶対モメンタム戦略では年利14%以上が出ていたことを考えると、日経平均やTOPIXなどで似たようなことをするのはもったいないというか、あまり意味がないように思えます。

まぁ日本株がインデックス投資にあまり向かないという話はよく耳にしますし、何を今さらといった感じなのかもしれませんが。

下げ相場の時に現金化しておくのではなく空売りをしたらどうなる?

絶対モメンタムが負になった際には売却して現金化するというルールで検証をしてきましたが、もしもこの時に「空売りをする」という行動を取ったらどうなるのでしょうか。

気になったので検証してみました。

結果は灰色のラインで、今回検証した3パターンの中では最もパフォーマンスが良かったです。

しかし、売買回数は増えるので手数料の影響が大きくなるほか、金利相当のコストが加味されていない点には要注意です。

また、グラフを見ると分かるように上下が激しいです。上手くハマればすごそうですが安定感は低下しますね。

ちなみにこれでも年利6%程度です。

インデックス投資に不向きな日本株は、絶対モメンタム戦略を使っても厳しいことに変わりはなさそうです。