三井住友フィナンシャルグループは日本の三大金融グループ(三大メガバンク)の1つです。
先日調べた東京海上ホールディングスと同様、「配当利回りが高め & 金利上昇局面で有利になるらしい」ということで気になったのがこの銘柄です。
ここよりも利回りの高い銀行株はいくつかありますが、長期保有することを考えるとグローバルに事業展開をしているメガバンクの方が安心感はあります。
業績・年間配当・配当性向の推移
期 | 経常収益 (億円) |
当期純利益 (億円) |
年間配当 (円/株) |
配当性向 |
---|---|---|---|---|
’09/3 | 35,528 | -3,734 | 90 | ― |
’10/3 | 31,664 | 2,715 | 100 | 46.8% |
’11/3 | 38,458 | 4,758 | 100 | 30.0% |
’12/3 | 39,452 | 5,185 | 100 | 26.8% |
’13/3 | 43,264 | 7,940 | 120 | 21.3% |
’14/3 | 46,418 | 8,353 | 120 | 20.3% |
’15/3 | 48,512 | 7,536 | 140 | 26.2% |
’16/3 | 47,721 | 6,466 | 150 | 32.7% |
’17/3 | 51,332 | 7,065 | 150 | 29.9% |
’18/3 | 57,641 | 7,343 | 170 | 32.7% |
’19/3 (予) |
― | 7,000 | 170 | 34.3% |
リーマンショックのタイミングでは赤字転落していて減配もしています。
しかし、その際の減配幅はマイナス25%に留まっており、翌年からはまた増配基調にあります。
経常収益が伸びている割に利益の伸びがいまいちなのはちょっと気になります。
他にもIR資料室の情報を読み漁ってみたのですが…
思いのほか頭に入ってきませんでした。
金融関係で色々と凄そうなことをやっているんだろうなぁという気はしました。
ふむふむ、なるほど。
さっぱり分からん。
株主還元について
株主還元については公式サイトに以下のような記述がありました。
株主還元は、配当を基本としますが、健全性確保を前提に、自己株取得も機動的に実施いたします。
具体的には、配当は、持続的な利益成長を勘案し、累進的に行うものとし、配当性向は、次期中期経営計画期間中を目処に、40%を目指します。また、自己株取得は、資本の状況、業績動向、当社株価の水準、成長投資機会、資本効率向上等を考慮し、判断いたします。
来期予想でもまだ配当性向は40%に達していませんから、大幅な減益にならない限りは近いうちに増配があると考えて良さそうです。
また、”累進的”にという表現をしていることから、減配は原則として行わないという意思が伺えます。
配当と株主優待について
配当の権利日と支払日
三井住友フィナンシャルグループの権利確定日は3月末と9月末の年2回です。
目先では、
- 2019年9月26日
- 2020年3月26日
が権利付最終日(その日に株を持っていれば権利が貰える日)です。
中間配当(9月に権利確定した分)は12月初旬、期末配当(3月に権利確定した分)は6月の終盤に支払われるようです。
株主優待(実施なし)
三井住友フィナンシャルグループは株主優待を実施していません。
類似企業比較
同業他社のIR資料を読み込む元気はなかったので表面的にだけサラっと比較してみました。
売上や時価総額で見た時のトップは三菱UFJフィナンシャルグループですが、配当利回りが3%を切っているので配当金投資的な意味ではやや魅力が落ちます。
その点、三井住友フィナンシャルグループは2番手にして利回り3.6%程度と魅力的に見えますが果たして…。
今後の見通し
国内金利がどん底な現状でもそれなりに利益が出せているので、今後もし金利が上昇していくことがあればその時にはかなり元気になるのでは…と思っています。
また、銀行という存在は今後もなくなることはないでしょうから、銀行業者の中で勝ち残っていけるかがポイントとなります。
その点において、三大金融グループとも称されるくらいに大きな存在である三井住友フィナンシャルグループは、勝ち残れる可能性が高いのではと私は考えています。
そして勝ち残れるのであれば、安定して配当金を出し続けることも可能なのでは…と思うわけです。
一方で、売上がガンガン伸びていく気はしないため、もし買うならタイミングが特に重要だと感じています。
個人的には、事業内容が(漠然とは分かるものの)よく分からなかったので手を出さない方がいいかなという気持ちがある一方で、配当的な意味での安定感はありそうだし安くなったタイミングで買ってもいいのかなという気持ちもあります。
そんなわけで、すぐに手を出すことはないにしても値動きはじっくりと観察していきます。