先日、『高配当株投資についての記事4つとその大元の書籍』という記事を書きましたが、そこで最後に「ポチりました」と書いていた本が届いたのでさっそく読みました。
購入した書籍はこちら↓
気になっていた部分については思っていたくらいの内容が載っていたので買って良かったです。
ただ、めちゃくちゃ有益な書籍というほどでもありません。
「配当金投資(高配当株投資)の基本が一通り解説されていて、加えて最近の状況を踏まえた銘柄分析も載っている書籍」といった感じでしょうか。
この辺は同様の書籍と読み比べてみないと何とも言えませんが。
ここでは章ごとに概要と感想などを書いていきます。
序章 資産を増やしたいなら高配当株投資
預貯金や年金が頼れない中でどうやって資産を増やしていくかという視点から高配当株投資の良さを説いている章です。
私は既に配当金狙いの株式投資を始めているので、特にビビっとくる部分はありませんでした。
第1章 高配当株探しの基礎知識
株と配当についての基礎知識から始まり、配当利回りや配当性向、配当の原資が利益であることなどを説明しています。
また、割安かどうか、連続増配年数はどうか、逆に避けるべき銘柄の特徴は何か、といった点についても触れています。
この章も既に知っている内容が中心でしたが、具体的に銘柄名を挙げてくれているので、気になった銘柄はその都度調べながら読み進めていきました。
第2章 高配当株の買い方・売り方とタイミング
高配当株の買い時、売り時を中心に解説してくれています。
書かれていることはまともなのだと思いますが、実際の売買に落とし込めるかというと難しそうです。
例えば買い時の実例としてキヤノンが取り上げられていましたが、その時点での株価に比べて現状はさらに下がってしまっています。
また、買い時として「好材料が出た時」を挙げていました。しかし、好材料が出れば当然株価は上昇してしまいますし、下手をすれば高値掴みになってしまいます。
もちろん、その後もグングン伸びていくパターンもありますが、書かれ方がちょっと楽観的過ぎる印象を受けました。
第3章 中長期の資産形成の視点と高配当株投資
「資産形成は中長期的な視点で考えましょう」というところから始まり、リートの話や株価低迷期の対処法など、あちこちに話が飛んでいました。
上手くまとまらなかった話題をここに押し込んだのかな?と。
とはいえ個々の話題について役立つものがあればそれでいいと思います。
ここでも具体的な銘柄名が挙げられていたのでいくつかは調べました。
第4章 これから注目の投資テーマと高配当株の多い業種
これから注目されそうなテーマとその関連銘柄が書かれています。
また、業種ごとの配当額の傾向も書かれていました。
私はこの章を読みたくてこの本を買いました。結果、色々と思うところがあったので私としては満足しています。
「業種ごとの実績配当利回りの平均」の表も興味深かったです。
今すぐに何かの銘柄を買うというわけではありませんが、今後の投資先選びを考える上でだいぶ参考になりました。
第5章 中長期で持ちたい厳選高配当株
厳選高配当株が23銘柄紹介されています。
ここも読みたかった部分です。
既に保有している銘柄もいくつか入っていました。
「この銘柄は買いたい!」と思えるようなものはなかったので、その意味では期待外れでした。
しかし、私自身もある程度は銘柄を調査してきた上での現状ですし、そう簡単に未保有の優良銘柄が見つかるとも思っていません。
ですので、まぁ仕方ないかな、といった感じです。
最後に
高配当株投資についてサラっと勉強するには良さそうな本だと思います。
ただし、冒頭にも書いたように他の同系統の本と読み比べてみないと何とも言えない部分もあります。
少し気になっている本があるので、今度それを買ったら比較できそうです。
(追記)
同系統の『10万円から始める高配当株投資術』を読んでみました。こっちの方が個人的にはオススメです。