らくトラ運用試算表の計算結果をExcelで確認してみた

トラリピを始めるにあたり、かなりの頻度で活躍してくれている「らくトラ運用試算表」。

トラリピを使うなら運用試算表も利用しなきゃもったいないし、これが便利だからトラリピを使っているという人も多いのではないかと思います。

そんな「らくトラ運用試算表」ですが、維持率や実質レバレッジがどういった計算で算出されているか分からず気になってしまったので、一通りExcelで確認してみました。

確認用のトラリピ設定

今回は以下のような設定を題材にして各数値を確認していきます。

各入力項目の意味

計算結果について触れる前に、各入力項目の意味を一応確認しておきます。

⇒Excelでの確認までジャンプしたい方はこちら

通貨ペア

売買したい通貨のペアです。

運用予定額

運用予定の金額で、証拠金と同じ意味だと思っておいて良いでしょう。

仕掛けるレンジ幅

トラップを仕掛けるレンジ幅です。

レンジ内に仕掛ける本数

上記の「仕掛けるレンジ幅」で決めたレンジ内に何本のトラップを仕掛けるかということです。

「計算スタート」ボタンの下にある「指値一覧」を押すと、具体的にどういった注文がなされるのかが分かります。

今回の例では100円~110円のレンジに11本のトラップを仕掛けることにしたので、指値一覧は以下のようになりました。

1本あたり何通貨

トラップ1本あたりの通貨量です。0.1万通貨以上で入力します。

今回の通貨ペアは米ドル円ですので、「通貨」を「ドル」に読み替えると分かりやすいです。

トラップ1本あたり0.1万通貨=0.1万ドル=1,000ドルということになります。

1回のリピートで狙う利益

長いので利益幅と呼んでいます。

これは運用試算表の計算結果には関係ないですが注文時には入力必須です。

利益幅は「トラップ1本あたり何通貨」と値動きを考慮しつつ決める必要があり、分かりづらいので例を交えつつ解説します(既に理解している方は読み飛ばしていただいて大丈夫です)。

例えばトラップ1本あたり0.1万通貨で1ドル100円の時に1本買ったとします。

その後、1ドル101円まで上昇すれば、利益は0.1万通貨 × (101 – 100) = 1,000円となります。

この「1,000円」の部分をいくらにするかが利益幅です。

同じ条件で利益幅を「2,000円」とすれば、1ドル102円まで上昇したときに決済されるというわけです。

次に、トラップ1本あたり0.5万通貨で1ドル100円の時に1本買ったとします。

すると1ドル101円まで上昇したときの利益は0.5万通貨 × (101 – 100)  = 5,000円となります。

トラップ1本あたりの通貨が大ければ多いほど、小さい値動きで大きい利益を得ることができます。

この条件で利益幅を「2,000円」としたなら、1ドル100.4円まで上昇したときに決済されるということになります。

トラップ1本あたり1万通貨で利益幅1万円としたら1円の値動きで決済できますが、1本あたり0.1万通貨で利益幅1万円を出すには10円の値動きが必要となり現実的ではありません。

このように「トラップ1本あたり何通貨」と想定する値動きによって妥当な利益幅は変わってくるからややこしいのです。

個人的には、「トラップ1本あたり何通貨」と、「どのくらいの値動きがあったら利益確定したいか」から逆算して利益幅を決めるとやりやすいと思います。

ストップロス設定

一定の価格になったらストップロス(損切り)するかどうかを任意で設定できます。

例えば1ドル100円の時に購入するが90円まで下落してしまったら損切りしたい場合、「90円」と入力します。

トラリピの計算結果をExcelで確認する

前置きが長くなってしまいましたがここからが本題です。

冒頭で示した設定内容を再掲します。

この設定で計算スタートを押すと以下のような計算結果が表示されます。

この結果の各項目をExcelで確認しました(画像クリックで拡大可能)。

らくトラ運用試算表の結果項目

①ポジションの平均価格

入力した内容に沿って作られたトラップの注文価格を平均すればOKです。

②ポジションの合計

「レンジ内に仕掛ける本数」×「1本あたり何通貨」で算出できます。

③トラップ値幅

レンジの幅を「トラップの本数-1」で割った値がトラップ値幅になります。

④証拠金必要額

FXにおいて許容されている証拠金倍率は25倍までとなっており、トラリピでもそれは同様です。

つまり、取引総額の4%(=1÷25)が最低限必要な証拠金となります。

取引総額(仕掛けたトラップごとの取引額を合計したもの)× 4%で証拠金必要額が算出できます。

⑤すべて成立時の評価損

トラップがすべて成立するということは、今回の例で言えば1ドル100円まで下落したということを意味しています。

ですので、その時の時価から取引総額を引くことで、すべて成立時の評価損が計算できます。

⑥必要資金の合計

証拠金に加えて評価損を精算できるだけのお金が「必要資金」です。

必要資金とは言うものの、ポジションをすべて解消してしまえば証拠金は不要になるので、個人的にはあまり意味のない数字かなと思っています。

④と⑤は重要ですが、それらを足す意味はあまりないのでは、ということです。

⑦すべて成立時の維持率

「証拠金から評価損を差し引いた金額が必要証拠金額に対してどの程度あるのか」を表したものが維持率です。

維持率が100%を下回った場合、仮に含み損を精算したら今と同様のポジションを作るのに必要な証拠金が不足するという事態になります。

そうなると証拠金倍率25倍を超えてしまうためロスカットにつながるというわけです。

すべて成立時の維持率が100%を下回っているにも関わらずそのままトラリピ設定を行っても、当然ながらすべてのトラップが成立する前にロスカットとなります。

⑧すべて成立時の実質レバレッジ

取引総額をすべて成立時の時価残高(証拠金から評価損を差し引いた金額)で割ったものが「すべて成立時の実質レバレッジ」です。

⑨ストップロス損失額

設定したストップロス価格になった時の時価残高から取引総額を引いたものが、ストップロスとなった時の損失額です。

⑩, ⑪ ロスカット

ロスカットは時価残高(評価損を差し引いた後の証拠金)が所定の値を下回った時に行われます。

所定の値は以下の通りです。

  • 東京15時ロスカット…必要証拠金額×100%
  • 自動ロスカット…必要証拠金額×80%

言い換えると、東京15時の段階で維持率が100%未満だったらロスカットされますし、維持率が80%未満だったらその時点で自動的にロスカットされるということです。

(画像を再掲しておきます)

最後に

維持率や実質レバレッジの計算方法は分かってしまえばどうってことはありません。

運用していく上で特に重要なのは必要証拠金額と維持率だと思うので、そこについては少なくとも考え方はしっかりと理解しておいた方が良いでしょう。