リートの分配金が貰える月はリートによってことなりますが、上手く組み合わせることで分配金を毎月受け取ることができます。
分配金の権利が確定する決算月を判断基準にして銘柄選びをするのはあまり合理的とは言えませんが…
しかしそれでも、「毎月分配金が受け取れるのは嬉しい…!」という気持ちがあるなら、それを大切にすることは投資を長く続けていく上で重要なのかもしれません。
というわけで、各リートの決算月や現在の投資口価格、利回りなどを整理して考えてみました。
各リートの決算月・投資口価格・利回り
数値はすべて2018年7月5日の終値がベースとなっています(出典:JAPAN-REIT.COM)。
全59銘柄を決算月で分類すると以下のようになります。
- 1/7月決算…13銘柄
- 2/8月決算…13銘柄
- 3/9月決算…5銘柄
- 4/10月決算…10銘柄
- 5/11月決算…7銘柄
- 6/12月決算…10銘柄
- 12月決算…1銘柄
株では3月決算の銘柄が多いですが、リートの場合は決算月が比較的ばらけており、むしろ3月決算の銘柄は少ないです。
年2回決算の銘柄が大多数のため、6銘柄を購入すれば毎月分配金を受け取ることが可能となります。
リートの組み合わせ
実際に投資をする際は他にも色々なことを考えた上で購入する銘柄を決めるわけですが、ここでは利回りと必要投資額という2つの観点だけで組み合わせた例を紹介します。
高利回り銘柄を組み合わせた場合
各決算月の銘柄から、分配金利回りが最も高い銘柄をピックアップした場合です。
- 1/7月決算…いちごホテルリート
- 2/8月決算…Oneリート
- 3/9月決算…ケネディクス商業リート
- 4/10月決算…みらい
- 5/11月決算…大江戸温泉リート
- 6/12月決算…インヴィンシブル
投資口価格(最低購入代金)の合計は975,500円、分配金利回りの加重平均は5.49%となりました。
必要投資額を抑えた場合
各決算月の銘柄から、投資口価格が最も低い銘柄をピックアップした場合です。
- 1/7月決算…サムティ・レジデンシャル
- 2/8月決算…ラサールロジポート
- 3/9月決算…日本賃貸住宅
- 4/10月決算…インベスコ・オフィス・ジェイリート
- 5/11月決算…大江戸温泉リート
- 6/12月決算…インヴィンシブル
投資口価格(最低購入代金)の合計は449,160円、分配金利回りの加重平均は5.17%となりました。
雑感
だいたい45万円あればリートで毎月分配金を受け取ることが可能ということが分かりました。
利回りを追求した場合と投資額とを抑えた場合とではもっと利回りの平均に差がつくと思っていましたが、実際に計算してみるとそこまで差はありませんでした。
なお、大江戸温泉リートとインヴィンシブルが被っています。
全体的な傾向として、人気のある(?)安心感の強い(?)銘柄は投資口価格が高めで配当利回りは低めなようです。
買いやすいから、利回りが高いから、という理由だけで購入銘柄を決めるのは危険なので、購入銘柄を決める際は必ず保有物件や開示資料等に目を通してください。
ファンド・オブ・ファンズを利用するという方法もある
今回はリートの各銘柄を直接購入する前提で書いてきましたが、毎月分配金を受け取る手段としてはファンド・オブ・ファンズ(投資信託を組み合わせたような投資信託)を利用するという方法もあります。
毎月分配型のJリート投信
J-REIT・リサーチ・オープンやニッセイJ-REITファンドなどが該当します。
「毎月分配型 Jリート」などで検索すると多数出てきます。
これらの投信は最低購入代金が低めで、しかも1種類購入するだけで毎月分配金が受け取れます。積み立ても行えます。
しかし、年率1%程度の信託報酬がかかったり、購入時に2, 3%の手数料がかかったりとロスが多く、正直なところ微妙だなと思っています。
分配金目当てでリートを買うのに手数料でごっそり持っていかれてしまってはもったいないです…。
REIT指数連動型ETF
ETFは各リート銘柄と同じように自分で売買する必要があります。
しかし、先ほどのJリート投信と比べて安めの信託報酬(0.2%前後)で運用できるのが魅力です。
それらを組み合わせることで毎月分配金を受け取ることが可能になり、かつ必要な投資額も数万円からでできます。
REIT指数連動型ETFはそこまで数が多くないので比較検討もしやすいです。
参考:REIT指数連動型ETF一覧(JAPAN-REIT.COM)
最後に
私は個別銘柄を調べて売買する方が好きなのでそうしています。
あれこれ調べるのが面倒という方は、その手間と手数料とを天秤にかけて判断すると良さそうですね。
ちなみに、私が購入したリート銘柄はこちらの記事で紹介しています。