私は基本的に「株主優待を出す余裕があるならその分も配当金に回してほしい」と思っています。
それでも、株主優待が欲しくなる理由は分かりますし、私の投資判断にも株主優待が多少なり影響しているのは事実です。
そこで、その辺りの思考を言語化してみました。
配当金の方が好きな理由
配当金の方が自由度が高い
株主優待は自社製品であったり割引券であったりで使い道が限られているケースがほとんどです。
最も自由度が高くてもクオカード辺りでしょう。
いずれにしても配当金(現金)に勝る自由度は株主優待にありませんから、だったら配当金を貰えた方が嬉しいです。
保有株数に比例する
例えば1株当たり50円の配当が出るなら、100株保有していれば5,000円、1,000株保有していれば50,000円の配当金が受け取れます。
しかし株主優待はそうならないケースがほとんどです。
保有株数に応じて内容が充実することはあっても段階的ですし限度もあります。
株主優待の内容は保有株数にあまり比例せず、むしろ単元株だけを保有している時が最も有利になるケースが多いのです。
株主優待は簡単に廃止になる
配当金に関する決定は株主総会の決議が必要なので簡単にコロコロと変えられるようなものではありません。
しかし株主優待は会社が勝手に決められますから、配当金に比べて突然変更になるリスクが高いです。
であれば、安定感のある配当を重視した方が良いと私は思います。
理解できる株主優待のよさ
利回りが配当よりもいい優待がある
自社サービスの割引といった株主優待は、割引額を計算すると配当金よりも利回りが良くなる場合があります。
そんな時は株主優待が欲しくなる気持ちはよく理解できます。
ただし、そのサービスを使いたくて株主優待を貰う場合に限ります。
利回りが高いという理由だけで欲しくもない優待を貰い、半ば無理やり消費している人がいるとしたらそれは理解できません。
優待券を使うと得した感がすごい
「普通に買い物をしたら1,000円かかるところ、優待券を使ったら0円でした」みたいなのは気持ちがいいです。
身銭を(ほとんど)切らずに買い物や飲食ができることには、おそらく金額以上の効用があるのでしょう。
金銭的な損得はどうであれ、感情面まで考慮したコストパフォーマンスは高いのだと思います。
現物を貰えるのも嬉しいっちゃ嬉しい
自社商品を貰える優待もありますね。
これも実際に届くと分かりますが、嬉しいです。
たとえ利回りが低かったとしても、現物を貰える優待が一定の人気を得ているのは理解できます。
株主優待はタダ取り(つなぎ売り・クロス取引)が可能
株主優待はつなぎ売りやクロス取引と呼ばれる手法を使うことでタダ取り(手数料はかかります)が可能です。
具体的な方法を解説しているサイトも腐るほどあります。
私は優待目当てでのクロス取引はしたことがないのですが、優待ガチ勢(?)はタダ取りがメインなんでしょうかね。
これを株主優待のよさと言うには抵抗があるものの、一応の理解はできます。
最後に
繰り返しになりますが、「株主優待を出す余裕があるならその分も配当金に回してほしい」です。
コメント
株主優待は投資家のレベルが下がります。
優待が貰えれば、業績も株価も興味がないとかいう人や、
利回りでお得かどうか、リターンがどうかという概念すらない人もいます。
こういうレベルの低い人を釣るのが、株主優待制度です。
企業からしたら、モノを送るだけでアホが買ってくれるから楽ですよね。
企業側のモラルも下がります。