20代会社員、貯金は100万円。
これは過去の自分でもあります。
そんな過去の自分に向けて、今だから分かる「投資をするならこうした方がいい!」という助言を書いていこうと思います。
その貯金のほとんどは使わないで貯金のまま
企業に勤めていたころも毎月の給料を使い切ることはなく、そこそこ堅実に貯金はできていましたから、冠婚葬祭や旅行などの大きな出費がなければ毎月着実に貯金は増えていきます。
それ自体はいいことなのですが、問題はその貯金のほとんどは使わないで貯金のままということです。
将来のため、何かあった時のため、という漠然とした目的で貯金をしていても、少なくとも若いうちはそのお金を使う機会がやってきません。
だから投資に回しても問題ないですし、むしろ投資に回して資産を増やしていく方が賢明です。
何に投資をするのがいい?
投資をしようと思っても、投資先はけっこう種類があるので迷います。
パッと思いつくところでは株、債券、投資信託、ロボアドバイザー、FX、不動産、そして最近だと仮想通貨といったところでしょうか。
株か投資信託、ロボアドバイザーがオススメ
結論から言うと、
- 株
- 投資信託
- ロボアドバイザー
がオススメです。
株式投資が一番確実(だと私は思っている)のですが、いかんせん銘柄が多く、自分で調べて売買をするには時間がかかります。
一方、投資信託やロボアドバイザーは株式投資がベースとなっており、株式投資の恩恵を受けつつも楽に運用ができます。
自力で株式投資 | 投信・ロボアドバイザー | |
---|---|---|
手間 | かかる | かからない |
手数料 | 比較的安い | 比較的高い |
いずれも株式投資の恩恵は受けられますので、あとはどのくらい手間をかけられるか、手数料を節約したいか等で判断すれば良いです。
過去の自分にはぜひロボアドバイザーに毎月10万円ずつ積み立てていってほしいです。
10ヵ月で100万円分積み立てたら、その後は無理のない範囲で毎月1~3万円くらいの積立、これでお願いします。
それでは各投資先を順番に検討してみましょう。
面倒だったら読み飛ばしても大丈夫です。結論は上記の通りですから。
⇒「なぜ株式投資(投資信託、ロボアドバイザーも含む)がオススメなのか」までジャンプ
各投資先について
株
株式を購入する形で企業に投資し、その企業の利益の一部を配当金として還元してもらうことで資産を増やせます。
また、株を持っている間は株主総会での議決権なども得られます。
企業の業績が伸びていけば株の価値(株価)も上がっていくため、どこかのタイミングで売却益を得ることも可能です。
逆に、企業の業績が落ちていけば株価下落のリスクが高くなるほか、配当が貰えなくなる可能性も出てきます。
かかる費用は現物取引しかしなければ売買時の手数料くらいで済みます。
株式投資では自由に銘柄を選べるので大儲けできる可能性がありますが、逆に大損する可能性もあります。
個人的にはインデックス投資に近い形で分散させるか、配当金狙いで株数を増やしていくのがオススメです(面白みはあまりありません)。
インデックス投資で経済成長の恩恵をフルに受けるなら米国株への投資もしたいところです。
債券
債券とは、国や自治体、株式会社などが資金調達のために発行するものです。
株式と似ていますが、利率や満期日などがあらかじめ決まっているという点が株式と大きく異なります。
一般的には株よりも債券の方がローリスクローリターンと言われています。
リターンを求めるなら債券よりも株を選ぶのが一般的です。
投資信託
「投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
出典:投資信託協会HP
様々な株や債券などの銘柄を調べたり売買したりするのが面倒だと感じる場合に便利なのが投資信託です。
株式のように簡単に売買できる上場投資信託(ETF)と呼ばれるものもあります。
投資信託のメリットとしては、
- 少額から投資可能
- 分散投資ができる
- 専門家に運用してもらえる
といったものがあります。
また、自動積立という長期投資にうってつけのシステムが利用できることが多いです。
一方で信託報酬と呼ばれる費用がかかるため、株式投資に比べれは金銭的なロスは大きいです。
そして投資信託にも複数の銘柄があるので、株と同様、「投資先を選ぶために調べたり考えたりしなければならない」という難点があります。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーとは、自分が望む投資の形に沿った資産運用プランを機械的に提案してくれるサービスです。
将来的にどの程度の資産を目指すのか、リスクはどのくらい取れるのか、といった項目から資産運用のプランを提案してくれます。
ものによってはプランの提案だけでなく自動的に投資信託売買などの運用もしてくれます。
ロボアドバイザーを使えば投資信託選びで悩む必要すらなくなるというわけです(今度はロボアドバイザー選びという問題が生じますが…)。
ロボアドバイザーも手数料が発生しますが、投資判断を機械的に行っているためそこまで高額にはなりません。
こちらも自動積立という長期投資に適したシステムが利用できることが多いです。
手軽に投資をしたいなら個人的にはロボアドバイザーが一番オススメです。
FX
外国為替証拠金取引のことをFXと言います。
簡単に言えば、各国の通貨を売買して為替差益で稼ぐ投資方法です。
一応投資に分類してはいますが、個人的には投機に近いと考えています。
なぜなら、株式投資であればその大元の企業は価値を生み出しますが、FXで扱う通貨は価値を生み出さないからです。
上手く売買すればもちろん資産を増やすことは可能ですが、そのためには為替の仕組みや国際情勢、テクニカル、将来を見通す力などが求められます。
不動産
土地や建物などの不動産を保有して賃料収入を得たり、売買益を得たりする投資法です。
不動産投資をするにはそれなりの資金が必要です。
不動産自体の流動性が低いこともあり、資金の少ない段階で挑むにはリスクが高いです。
儲からないというわけではありませんが、貯金が少ない段階では選択肢から外しておいた方が無難です。
仮想通貨
仮想通貨に用いられているブロックチェーンという技術に価値があることは確かですが、仮想通貨自体に価値があるかと聞かれると微妙なところです。
これもFXの場合と同様で通貨は価値を生まないため投資対象とするのは微妙に思えます。
ただし、少額から始めることはできるので、何事も挑戦が大切ととらえて手を出してみること自体は否定しません。
私も2017年には多少儲けさせていただきました。
なぜ株式投資(投資信託、ロボアドバイザーも含む)がオススメなのか
それは、株式の大元である企業が価値を生んでいくからです。
株式投資をすれば、企業が生み出した価値の一部を配当として受け取ったり、企業成長の恩恵を株価上昇という形で受け取ったりすることができます。
投資信託とロボアドバイザーも、それらのベースに株式が含まれているので同様です。
一方でFXや仮想通貨ではそういった効果が得られませんし、不動産は貯金が少ない状態ではハードルが高すぎます。
ただし、感覚的に株を売買したりテンバガー(株価10倍!)を狙ったりするのはオススメしません。
私が株式投資を始めたころは何となく選んだ株を何となく売買し、何となく損益を積み重ねていました…。損する経験もしておいてよかったと思いますが、そのころからコツコツとインデックス投資で積み立てておけばよかったという思いもあります。
それでも、その道の才能があると感じているなら突き進みましょう。
私はダメでした。
株で大儲けをしたければ勉強と実践を積み重ねましょう。
以下は、長期目線で着実に資産を増やしていくという目的での株式投資について書いています。
まず、価値を生み続ける企業もあれば倒産していく企業もありますから、できるだけあらゆる企業に分散した投資をしていくのが望ましいです。
いわゆるインデックス投資(日経平均株価やダウ平均株価といった指標との連動を目指す投資方法)です。
さらに、株価は上昇することもあれば下落することもあるので、できるだけ時間的にも分散した投資が望ましいです。
いわゆるドルコスト平均法と呼ばれる投資法(定期的に一定金額分ずつ購入していく方法)です。
総合的にコスパがいいのは投資信託・ロボアドバイザー
銘柄的にも時間的にも分散させた投資を個別株の売買でしようとすると結構な労力になります。
しかも全ての銘柄を買うだけの資金はないので投資先を絞らなければなりませんが、東証一部だけでも上場企業は2000社を超えています。
100万円程度の資金しかないと、そもそも分散させること自体が難しいです。
そこで便利なのが投資信託やロボアドバイザーというわけです。
投資信託は株式や債券などをひっくるめていい感じに運用してくれる上に、少額からでも積み立てていくことができます。
ただ、投資信託にも複数の種類があり、正直なところ選ぶ際に悩みます。
だったらもう、ロボアドバイザーを使って国際分散投資をしてもらった方が楽ちんです。
手数料こそかかりますが、あれこれ調べたり日々の値動きを気にしたりといった時間的なロスは圧倒的に減ります。
楽な上に貯金しておくよりは資産が増える可能性が遥かに高いので、総合的なコスパは一番いいと思います。
過去の私に告ぐ。さっさとロボアドバイザーで自動積立を始めなさい
(私の場合は)どうせ自力で株式投資をしても大して儲けられないから、さっさとロボアドバイザーで自動積立をしましょう。
資本主義経済が成り立っている以上、企業は利益を生み出し世界経済は成長していきます。
その恩恵を株式(⇒投資信託⇒ロボアドバイザー)という形で間接的に受け取っていけば、そりゃ資産も増えますわ。
株価上昇の恩恵が受けられるにも関わらず、個々の銘柄を調べる必要は無いので時間的な負担はほとんどありません。楽です。
ただし、いきなり貯金100万円を突っ込むようなことはしちゃいけませんよ。
たまたまそのタイミングがバブルのピークだったら、バブル崩壊後に評価額が激減してしまいます(いずれそれも乗り越えて評価額は増えていきますが精神的によろしくありません)。
ですので、そういったリスクを小さくするためにも定期積立という形で時間的に分散させていくのが賢明です。
残念ながら、私が「20代会社員。貯金100万円」なころよりもだいぶ株価は上がってしまいました。
当時から積み立てていれば…という思いは当然あります。
しかしそんなことばかり言っていても仕方がないので、今さらながらウェルスナビというロボアドバイザーを使っての自動積立をスタートしています。
参考1:【毎月更新】ウェルスナビの運用実績
参考2:ウェルスナビの始め方。口座開設から入金、運用状況の確認まで
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