ソフトバンク株の新規上場(IPO)は公募割れ。それでも売った方が良い?どうすべきかを考える

【9434】ソフトバンクがついに上場しました。

初値は1,463円で、売出価格である1,500円を2.5%下回る結果に。

通信障害がなければ…ファーウェイの問題がなければ…地合いがもう少し良ければ…なんて色々と思うところはありますが、結果は結果で受け止めなければなりません。

当選していた100株は寄り付きで売却済み

私も100株は当選(補欠でしたが最終的に当選)していました。

初値が1,500円を上回ろうが下回ろうがすぐに売るつもりでしたので、寄り付き前に成行の売り注文を出しておきました。

結果的に無事(?)初値の1,463円で売却でき、4,000円弱の損失で済んでいます。

まだ売却できていない人はどうすべきか

もちろん絶対的な正解は分かりませんが、もし自分が寄り付きで売り損ねていたらどうするだろうか…というのを考えてみました。

ソフトバンク株を買った理由を思い出す

まずはどうしてIPO抽選に申し込んだのかを思いだす必要があるでしょう。

  1. ソフトバンクが好き・応援したいから
  2. ソフトバンクの将来性に期待しているから
  3. 長期的に見て値上がりしそうだから
  4. 配当利回りがいいから
  5. IPO投資で利益を出したかったから

…他にも何かありますかね。

1~3の理由で買ったのであれば、公募割れしようが株価が半分になろうがホールド、必要に応じてナンピン買いすると思います。

4の配当利回りが理由で買った場合でも、当初言われていた「配当利回り5%」には株価が下がっても影響ありませんから売る理由にはなりません。

むしろこの場合も、さらに配当利回りが上がった!」と思って買い増しを検討すべきでしょう。

※ソフトバンクが配当目当ての投資に向いているかどうかはまた別の話です。

5の理由、IPO投資で利益を出したかったから買ったという場合ですが、こちらは潔く敗北を認めて損切りすべきだと思います。

現状、株価は初値よりもだいぶ下がってしまっています。しかし、値上がり益をかすめ取るという目論見が外れてしまった以上、ソフトバンク株を持ち続ける理由がありません。

上場日(12月19日)の終値は1,282円と、公募価格からすでに15%近く下落してしまっています。

それでもまだ85%は無事なわけですから、次のIPO投資用の資金を確保しておくためにも、私であればすぐに損切りします。

上場日の板情報と値動きを邪推する

これは12月19日14時ごろの板情報です↓

2018年12月19日14時ごろの板情報

1,500円~1,505円、そして切りのいい1,510円、1,515円、1,520円に辺りに「せめてトントンか手数料負けしない程度で撤退したい…」という思いが詰まった売り注文が見えています。

本当にそういう意図で出された注文かは分かりませんが、ソフトバンク株を1,500円で手に入れた人たちが微益でも構わないから売りたいと思っているのは確かでしょう。

明日はこの注文が1,400円台、1,300円台に移動してこないとも限りません。

これだけの売りたい気持ち(売り圧力)があるのですから、株価が上がるためには相応の買い圧力が必要です。

買い圧力がなければ当然、株価がズルズルと下がっていくことになります。

こちらは上場日(12月19日)のチャートです。

所々で急落とリバウンドがありますが、傾向としては右肩下がりです。

以下、適当な想像ですが…

8:55 …「初値は公募割れしそうだけれど、ザラ場で1,500円超えるかも。ホールド」

9:05 …「えええ、いきなり下げ過ぎでしょう、様子見しよう」

9:30 …「ほら株価戻ってきた。このまま上に行くはず!」

10:00 …「あれ、おかしいな…」

11:00 …「おいおいおい」

お昼 …「ダメそうだ、後場の寄り付きで投げよう」…Aさん脱落

12:40 …「後場でギャップダウン…もうダメだ」…Bさん脱落

14:00 … 「今日はもうダメそうだ、損切り損切り」…Cさん脱落

以後、「また下落、もうダメだ」の繰り返しで投げ売りの連鎖。

これはチャートを見ながら適当に考えた投資家の心理なので合っているかは分かりません。

それでも、以前の私はこんな風に考えながら売るに売れず損失を拡大させていたことがあるので、決して大きくは外れていないはずです。

ソフトバンク株に希望を持っているならホールドやナンピン買いをすればいいと思いますが、もし「できればトントンで終わりたい」とか「少しでも損失を小さくしたい」とか考えているのであれば、さっさと売らないとどんどん傷口は広がっていくと思います。

そしてお約束ですが、限界まで粘って「もう無理ほんと無理!」と投げたところが株価の底となるのです。

明日以降、この下げを見て「安くなったからそろそろ買おう」と思う人が増えてくるのか、それとも「これだけ安くなってしまってもう耐えられない」と投げる人が増えてくるのか注目しています。

株価は今後も上がらない?1,500円復帰すら厳しい?

ソフトバンク株の買い圧力要因として言われているのは、FTSE、MSCI、TOPIXなどのインデックスファンドの資金流入です。

どの程度の規模感なのかはさっぱり分かりませんが、一応の希望はあるようです。

一方で、こんなツイートや

こんなツイートも見かけています。

個人的には、「いつか1500円に戻って来れるかもしれないけれど、それはだいぶ先のことになりそう」といった感じです。

もちろん、明日1,500円になっても責任は取れませんが。

最後に

IPO抽選で手に入れたソフトバンク株については、長期保有目的ならホールド・ナンピン買い、売るか迷うくらいならさっさと売ってしまえ、というのが私のスタンスです。

ですが売りも買いも投資の判断は自己責任ですので、最終的には自分でよく考えて決めてください

もっと言うと、これだけごちゃごちゃと書いていますが私の今年のパフォーマンスはマイナスです。そんな人が書いた文章を真に受けるべきかという問題もあります。

いずれにしても、まだソフトバンク株を売っておらず株価を見てモヤモヤしているくらいなら、今後どうすべきかを一度じっくりと考えた方が良いと思います。

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