ウェルスナビの手数料は分配金でカバー可能?実績ベースで検証してみる

ウェルスナビ(WealthNavi)は上げ相場であろうと下げ相場であろうと一定の手数料がかかります。

上げ相場で資産が増加中であれば手数料くらい気にならないかもしれません。

しかし、下げ相場で資産が目減りしていく中で手数料まで取られたら、さすがにいい気分はしませんよね。

一方で、ウェルスナビではポートフォリオに組み込まれているETFからの分配金が受け取れます

手数料が分配金でカバーできていたら精神的な安定感がだいぶ増すのではと思い、検証してみました。

結果を先に書いておくと、どうやら手数料は分配金でカバーできているようです!(リスク許容度5での運用)

ウェルスナビの手数料

ウェルスナビの手数料は預かり資産(要するに運用している資産)の1.08%です(税込、年率。3000万円を超える部分は0.54%)。

その他の入出金やETFの取引などでは手数料は一切かかりません。

厳密には購入したETFには経費が発生していますが、これはETFの評価額に加味されているためここでは無視します。

この年率を元にして日割り計算した手数料が、1か月分ずつ月初に運用資産から差し引かれます。

100万円を運用している場合でざっくり計算すると、手数料は年間で約10,800円です。

つまり、毎月約900円程度の手数料が引かれることになります。

もちろん、厳密には資産の評価額が増減するので手数料は変化します。

ウェルスナビで貰える分配金

分配金が貰えるタイミング

分配金がもらえるタイミングはポートフォリオに組み込まれているETFによって異なり、以下のような予定になっています。

分配月 / タイミング ETF
毎月 / 8日ごろ AGG(米国債券)、TIP(物価連動債)
3・6・9・12月 / 月末か翌月初 VTI(米国株)、VWO(新興国株)、VEA(日欧株)、IYR(不動産)
分配金なし GLD(金)

3・6・9・12月の月末は分配金が多くなるため、

  • 入金するならその月の中旬前
  • 出金するなら分配金を貰った後

がオススメです。

定期積立の場合はあまり気にする必要はありませんが、何らかの理由で手動で入出金をする際には気をつけておきたいポイントです。

分配金はどこに入る?

分配金はポートフォリオの現金部分に入ります。

分配金は自動的に再投資される

現金部分が約2万円以上になると自動的にETFを購入してくれるので、分配金がたまっていけば自動的に再投資される仕組みとなっています。

手数料は分配金でカバー可能!

私の場合、4月まではあれこれと入出金をしていた上に、6月からは自動積立を開始しています。

そのため過去3ヵ月間の数字をそのまま使うと逆に変になってしまいます。

そこで、6月の手数料と分配金をベースにして、手数料と毎月分配のあるAGGの分配金を3倍して3ヵ月分とみなして計算しました。

その結果はこちらです↓

項目 金額
手数料×3ヵ月分 -9,831円
分配金(AGG×3ヵ月分) +879円
分配金(VTI、VWO、VEA、IYR) +18,193円
合計 +9,241円

※IYRは7月3日に入金となっていました。

これを見る限り、分配金によって手数料分はしっかりカバーできていると言えます。

6月にも自動積立分があるため、実際には手数料はもう少し高め、分配金はもう少し低めになるはずです。とはいえ、運用額約360万円に対して積立額は10万円(約3%)ですので、結果が逆転するほどの影響はないと言えるでしょう。

ウェルスナビの手数料は分配金でカバーしつつ、あとは長期的なインデックス投資の恩恵で各ETFの評価額が上がっていくのを待つのみということですね。

なお、毎月の手数料と分配金はこちらの運用実績記事で更新しています。こちらを見ても、しっかり手数料分をカバーできていることが分かります。

3・6・9・12月の分配金は大きい

ただし、やはり3・6・9・12月の分配金が大きいのは事実です(入金は翌月にずれ込む可能性あり)。

それ以外の月は「分配金<手数料」となってしまうので、前述したように、大きな入出金がある場合はタイミングに気をつけたいところです。

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