ウェルスナビ(WealthNavi)を始めるのはかなり簡単で、運用開始後はほとんどすることがありません(その手軽さがウェルスナビの最大の魅力)。
それでもやっぱり、先が見通せていた方が何かと安心ですよね。
どういった手続きをして、どういった流れで運用を始めていけばいいのか、そしてどういったことをすると損しがちなのか、その辺りを解説していきます。
全体の流れ
「ウェルスナビを始めよう!」と思ってから一息つくまでの流れはこんな感じになっています↓
- 口座開設
- 口座開設の申し込み
- 口座開設完了(最短2営業日)
- 運用
- 運用プラン設定
- 入金
- 運用スタート
- 自動積立設定(任意)
口座開設を申し込んでから完了になるまで数日かかるので、細かいことはとりあえず申し込みを終えてから考えた方が効率的です。
⇒ウェルスナビ(まずは無料で運用プランを診断)
口座開設の方法
事前に用意しておくもの
口座開設に必要なものは大きく分けて3つです。
- 本人確認書類
- メールアドレス
- 銀行の口座番号
【本人確認書類として使える5パターン】
①運転免許証 + 個人番号通知カード
②運転免許証 + 住民票(マイナンバー記載)
③パスポート + 個人番号通知カード
④パスポート + 住民票(マイナンバー記載)
⑤マイナンバーカード
ウェルスナビ公式サイト – よくあるご質問 – どのような本人確認書類が必要ですか?
口座開設手続きをスムーズに進めるためにも、これらは事前に用意しておきましょう。
なお、未成年の場合はウェルスナビの口座開設はできません。
口座開設の手続き
口座開設手続きはパソコン、スマホ、スマホアプリ(iOSのみ)からできます。
ここではスマホのwebブラウザから行った場合を例に進めていきます。
まずはウェルスナビのトップページにある「口座開設」をタップして進めていきます。
最初にメールアドレスを登録し、すぐに届くメールを確認してください。
登録したアドレスに届くメールに認証コードが記載されているはずです。
その認証コードと、ウェルスナビ用のパスワードを考えて入力しましょう。
続いて電話番号や口座情報などを入力していきます。
続いて本人確認書類をアップロードします。
スマホであれば、その場でパパっと免許証などを撮影してしまえばすぐ終わります。
あるいは事前に撮影だけしておいても良いですね。
その後、規約等に同意したら申し込みは完了です。
書類が届くのを待ちましょう。
簡易書留が届く(最短2営業日後)
口座開設の申し込み後、早ければ2営業日で簡易書留が届きます。
書類が届き次第、とりあえずログインしてみましょう。
メールアドレスとパスワードは申込時に登録したものと同じです。
運用開始までの流れ
運用プラン設定
6つの質問に答えて運用プラン(リスク許容度)を決めます。
ここで特に重要なのはリスク許容度です。
リスク許容度は1~5の5段階が用意されており、5に近いほど攻めの運用が行われます。
質問に答えていった結果が「自分が思っているリスク許容度」と一致しなかった場合は、診断をもう一度してみても良いです(診断は何度でも可能)。
個人的には、ウェルスナビのようなインデックス投資は米国株の割合を上げてこそ価値があると思っています。つまりリスク許容度5以外を選ぶ理由は特にないと私は判断しています。
理由は「インデックス投資が勝てる仕組みとは」に書いていますので、興味があれば読んでみてください。
また、ウェルスナビと米国株とでパフォーマンスの比較をしてみた記事もあります。参考までに。
ともあれ、ウェルスナビでの資産運用は、ここで設定したリスク許容度に応じた資産配分で行われていきます。
具体的には下図のような配分比率となっています。
リスク許容度が高ければ高いほど株式の比率が上がっていきます。
入金
入金をしなければ資産運用は始まりません。
ウェルスナビは最低10万円からのスタートとなっていますので、最初の入金では10万円以上を入金しましょう。
入金の際はクイック入金あるいは通常振込での入金ができます。
クイック入金に対応している銀行口座を持っていると何かと便利です。
もし持っていない場合は通常振込で入金しましょう。
【クイック入金に対応している銀行】
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 住信SBIネット銀行
- ソニー銀行
- イオン銀行
運用スタート
まず、リスク許容度が決定されていない場合は入金しても運用は開始されません。
リスク許容度が決定済みの状態で平日の20時までに入金ができていれば、その日の夜にETFが購入されます。
ユーザー側では、
- リスク許容度の決定
- 入金
- 出金
くらいしかやることはなく、運用部分は全てウェルスナビが自動的に行ってくれます。
自動積立設定(任意)
ウェルスナビでは自動積立機能が無料で利用できます。
【自動積立】あらかじめ設定した金額を定期的に自動で引き落として運用してくれるサービス
設定画面はこんな感じです↓
自動積立の設定をしておくと、
- 資金追加のタイミングに頭を悩ませずに済む
- 高値掴みを回避できる
- 徐々に投資額が増えていくので気持ちが慣れやすい(精神的に楽)
といったメリットが得られます。
ウェルスナビのような資産運用方法と自動積立は相性がとてもよく、私も自動積立機能を利用しています。
口座開設が完了するまでの間に一度検討してみてはいかがでしょうか。
参考:ウェルスナビ自動積立の方法。手数料無料で提携銀行も幅広い
運用状況の確認
運用状況はスマホやPCのブラウザで見てもいいしアプリを使ってもいいです。
スマホだとこんな感じでポートフォリオの状況、手数料の支払いや分配金の配当などが確認できます。もちろん資産評価額の推移も見られます。
私は使っていませんが、ウェルスナビのスマホアプリ(iOS / Android)もけっこう便利そうです。ストアの評価も高め。
今のところiOS版の方ができることは多いですね。
こんな時はどうする?
リスク許容度を変えたい
「一度設定したリスク許容度を変更したい…」と思った場合でも、リスク許容度は簡単に変えられるようになっています。
メニューの「ナビゲーション」から「もう一度診断」を選択し、診断後に「プランを決定」を押せばOKです。
出金したい
出金は「出金」というメニューから行えます。
出金希望額を入力して出金依頼をかけると、
- ウェルスナビが出金希望額に合わせてETFを売却
- 売却の3営業日後に出金用口座に振り込み
という流れで出金となります。
市場や金融機関が休みの日が重なると、出金までにそこそこの日数がかかります。
参考:ウェルスナビ公式サイト – よくあるご質問 – 出金
資産評価額が急落した
ウェルスナビで損をするとすれば、多くが資産評価額が急落したタイミングでしょう。
資産が順調に伸びていればやめようと思う人はほとんどいないはずですからね。
資産評価額が落ちてくると、「私の資産が減っている…もうウェルスナビなんてやめてやる!」と思いがちです。
しかし、このようなタイミングでは気にしないか、資金を追加するのがベストです。
うろたえて出金依頼…なんてのが一番ダメです。
過去を見れば、一時的な急落があってもいずれ元に戻り、そしてさらに上に向かっていくというのは明白です。
資金追加する余裕や勇気がなかったとしても、せめて出金依頼だけはせずに持ちこたえましょう。
私自身は評価額の急落で出金してしまい損を出していますが、それでもウェルスナビを続けています。
損失を出してようやく積立のメリットを理解し、「これならいける!」と判断したからです。
評価額の急落に耐えられるか自信がない人にこそ自動積立はオススメです。
やると決めたらまずは時間のかかる口座開設から
ここまでで口座開設の方法やその後の入金・運用などについて解説してきました。
いま現在ウェルスナビを検討中の方は、
- どのくらいの資金を
- どのようなペースで入金し
- どのようなリスク許容度で運用していくか
は決まっていないかと思います。
私もウェルスナビを始めたころ、これらを考えるのにけっこう時間を使った記憶があります。
しかし、考え終えてから口座開設の申請をすると数日間の無駄が生じてしまいます。
ですので、ウェルスナビをやると決めたらまずは口座開設の申請を済ませてしまいましょう。
そして口座開設申請を終えたら投資資金額やペースをじっくりと考えると良いです。
万が一、「やっぱりやーめた」となっても、その時は入金しなければ済む話です。
参考1:【毎月更新】ウェルスナビの運用実績