日経平均の12ヵ月モメンタムがマイナス圏に突入しました(スクショは10月29日のものですが、月末時点でもマイナス圏になっていました)。
モメンタムとは簡単に言うと「勢い」のことで、一定期間前(12ヵ月前とか)の株価と比較して現在がどうなっているのかで計ります。ちなみに、モメンタムが強ければ株価が上がっていき、モメンタムが弱ければ株価が下がっていくというトレンドの継続性に注目した投資法をモメンタム投資といいます。
※ルックバック期間を12ヵ月としたモメンタムのことを勝手に12ヵ月モメンタムと呼んでいます。
私は『ウォール街のモメンタムウォーカー』を読んで以来、モメンタムにかぶれ気味でして、長期のチャートを見るときはだいたいモメンタムも一緒に確認しています。
マイナスとなった日経平均の12ヵ月モメンタムは、長期の下落・停滞期入りの可能性を示唆していますので、色々と調べて考えてみました。
12ヵ月モメンタムがマイナスになるのは2016年1月以来
前回12ヵ月モメンタムがマイナスとなったのは2016年1月です。
そして2016年1月の株価を明確に超えたのは同年11月になってからでした。
2010年から2012年辺りのようにヨコヨコな期間でもモメンタムがマイナスになることはありますが、基本的に上昇トレンドの最中にマイナスになることはないように思います。
NYダウはまだプラス圏
NYダウはというと、モメンタムが弱くなっているもののマイナスにはなっていません。
NYダウがあっさり回復するのに対して日経平均はずるずると値を下げる…なんて可能性も大いにあるわけです。
もちろん、NYダウの12ヵ月モメンタムもマイナス圏に突入してくると色々な意味でヤバそうですが…。
ドル建てで日経平均とNYダウを比較
こうしてみると、なおさら日経平均が頼りなく見えます…。
11月に12ヵ月モメンタムがプラスになるには…
11月に12ヵ月モメンタムがプラスになるためには、昨年11月の終値である22,724円を今年11月末の段階で上回らなければなりません。
まだまだ到達可能な株価ではあると思いますが、ずるずると下げてしまうと難しくなりそうです。
今後の展開を考える
今の私は軽くモメンタム教の信者なので、今後は下落…良くてもしばらくは横ばいだと思っています。
11月6日のアメリカ中間選挙の結果に大きく左右されるような気もするのですが、米国株は適度に調整、日本株は消費税増税による影響を織り込みにいってけっこう&しばらく下げる、みたいなストーリーをぼんやりと頭に描いています。そうなるかは分かりませんけどね。
また、ひとまずどこかで反発があるとは思うのですが、そのタイミングで日経平均連動のETFか何かを空売りしてみても面白いかなーと思っています。
モメンタムがプラスになるところを損切りラインとしておけば予想が外れた時のリスクも限定できます。
下落が長く続かなかったとしても、今年2月の時くらいにはグダグダすると思いますし、リスクヘッジも兼ねつつ空売りの練習にちょうど良さそうなタイミングではないでしょうか。