8月10日、【2763】エフティグループの決算が開示されました。
持ち株の中ではトップクラスの好決算で、さらに今後の伸びも期待できそうな内容でした。ざっと見た感じでは買い増ししたいと思える内容です。
13時に開示されたため、後場からは株価がギュイーンと伸びていきました。
しかし、曲がりなりにも利回り重視の配当金投資を掲げているため、現在のエフティグループ(予想配当利回り2.8%)を購入するにはハードルが高いです。
6月に買い増しした際はギリギリラインの予想配当利回り3.5%でしたが、現在の2.8%は素直に買うには厳しいです。
でも、買いたい…
というわけで、何とか買い増しする理由を捻り出すべく頑張ってみました。
2019年3月期1Q決算の確認
まずは前年同四半期比。
増収増益です。
続いて業績予想と進捗を比較してみます。
売上こそ予想のちょい上くらいですが、利益は余裕で予想を超えてきそうな雰囲気です。
しかし業績予想の修正は無く、配当予想も変更ありません。
好調の要因
決算補足説明資料によれば、売上は
法人事業においてUTM等のネットワークセキュリ ティ装置、セキュリティカメラ等の販売が売上高の増加を牽引しました。
とのことです。
また、利益については、
売上高が好調に推移したことに合わせて売上総利益が増加したことと、前年より取り組んだコストコントロール及び営業生産性の向上効果により前年同期対比で大幅に増加しました。
とのことで、コストコントロールと生産性向上が利益率アップの要因とのことです。健全な理由ですね。
蓄電池はまだそこまで伸びていない
決算説明資料を見ても分かるように、蓄電池の売上はまだそこまで伸びてきてはいません。
2019年問題の影響が本格的に売上につながってくるのは来期以降でしょうから、ここはまだ将来の伸びしろと考えておいて良さそうです。
2019年3月期の着地予想
業績予想の修正こそありませんでしたが、ほぼ確実に期末は上振れての着地となるでしょう。
まず、エフティグループは売上が1Qから4Qにかけて増加していく傾向があります。
2017年度と2018年度の売上の伸びを計算すると、1Qの売上の4.3~4.4倍くらいが通期での売上となりました。
2019年度も同様に推移すると予想すると、2019年3月期1Qの売上は10,985百万円でしたから、これに4.3を掛けて47,235百万円となります。
売上の業績予想は44,000百万円ですから7%程度の上振れが予想できます。
さて、ここで注目すべきは営業利益率です。
今までは営業利益率が10~12%程度で推移してきており、業績予想の営業利益率も12%程度となっています。
一方、2019年3月期1Qの営業利益率は14%です。
先ほど計算した予想売上 47,235百万円 に、控えめに13%を掛けたとすると営業利益は6,613百万円となります。
ここから当期純利益を算出する際には過去の値から適当に55%くらいを掛ければよいでしょう。当期純利益の予想は3,673百万円となります。
配当金はどうなる?
エフティグループは2017年2月から、「配当の基本方針として当期純利益に対する配当性向50 %を目途」としており、当面はこれが維持されると思われます。
ですので、先ほど予想した当期純利益3,673百万円に50%を掛けて、配当総額は1,818百万円と予想できます。
自社株買い終了後の発行済株式総数(自己株式を除く)は約3,266万株になると思いますので、配当総額をそれで割ると…1株当たり配当金は55.6円となりました。
8月10日の終値が1,680円ですから、ここで改めて予想した配当利回りは3.3%となります。
買い増ししてもいい?
8月10日の終値1,680円で、私が勝手に予想した配当額55.6円と計算すると配当利回りは3.3%となりました。
これだけを見ると3.5%のラインを超えられていないので買い増しは厳しいのです。
ただ、私は既に200株を平均取得単価1,256円で持っています。
買い増し後の配当利回り3.5%ということであれば、500株くらいまでなら買い増しできそうです。
週明けの株価にもよりけりですが、少しは買い増ししたいなぁという気持ちで臨もうと思います。