先日こちらの記事を読みました→「25歳で資産運用? 眠たいこと言うなよ」DMM亀山会長から若者へのお金のアドバイス」
Twitterのトレンドにも入っていたので読んだ方も多いのではないでしょうか。
記事の最後では「投資なんてしてないで友だちつくれ」と色紙に書いて締められていますが、私は若いうちから投資は経験しておいた方がいいと思っています。
若いうちに投資を始めるメリット
投資にも色々とありますが、ひとまず株式投資をイメージしながら書いていきます。
社会や経済の動向に興味が湧く
よく言われる話ですが、投資は将来をある程度見越して資金を投じるわけですから、それを取り巻く社会や経済の動向には必然的に目が向きます。
関連する分野だけであったとしても、今まで以上に社会や経済への関心は深まり、他のことにも好影響が出る可能性が高いです。
経験値がたまる
実際に身銭を投じてみると、その時の自分の感情変化がよく分かります。
数千円の含み損になっただけでもドキドキしたり、逆に含み益で予想以上に嬉しかったり。
あるいは何とも感じないかもしれません。
他にも、投資額を増やしたり積立をしたりしたら気持ちはどう変化するのか。
個別銘柄や投資信託などを調べるとしたらどうしたらいいのか。
売買のタイミングは?信用取引?先物?…
手を出さないうちは「投資なんて株を買ったり売ったりするだけでしょ」と思っていても、いざ始めようとすると分からないことや知りたいことがどんどん出てきます。
こういったことは短期間で理解できたり身についたりするものではありません。
ましてや定年退職後に初めて手を出すとなると、若いうちから取り組むのに比べて難易度は一気に上がるでしょう。
早いうちから経験値をためておくに越したことはありません。
暴落を経験できる
「経験値がたまる」と近いですが、これは1つの項目として扱いたいくらいに重要なことです。
私が株式投資を始めたのは2010年ごろからですので、リーマンショックは経験できていません。
それでも東日本大震災の時の暴落は経験できましたし、なんならバッチリ狼狽売りもしました。
最近では2月にもプチ暴落くらいのが起こりましたね。その時も私はウェルスナビでちょっとやらかしました…。
そろそろ学習してほしいものですが、そういえば仮想通貨の暴落にもそこそこ巻き込まれましたし、まだまだダメなようです。
このように何度も暴落・急落を受けていてもそれでも判断を誤る人がいるわけです。おそらく私以外にもたくさんいることでしょう。
もちろん、最初から冷静に対処できる人もいるとは思います。
でも、投資額が小さいうち(≒若いうち)に一度くらいは暴落を経験しておいた方がいいのではないでしょうか。
「自分だけは大丈夫だと思っている人が一番危ない」とはよく言ったものですし。
若いうちに投資を始めるデメリット
こちらも株式投資をイメージしながら書いていきます。
時間が取られる
株式投資を始めるとしたら、
- 口座開設の方法
- 何を買うのか
- どういう方針で投資していくのか
などなどを調べたり考えたりする必要があります。
やり方にもよりますが、少なからず時間はかかります。人によっては楽しい時間でもありますけどね。
投資に限らず何をするにも時間はかかりますが、一応デメリットとして挙げておきます。
ギャンブル的な投資にハマりがち
ありがちなやつです。
特に短期売買が楽しくなり、さらに最初にちょっと上手くいってしまうとハマります。
自分には才能があると勘違いして、リスク管理もせずにギャンブル的な売買を繰り返してしまいます。
最終的にプラスあるいはトントンなところで熱が冷めればいいですが、勢い余って大赤字になる可能性も…。
さほど儲からない
基本的に若いうちは投資の種銭は少ないはずです。
運用額が小さければ儲けも小さいですから、若いうちに投資を始めても大儲けをするのは難しいです。
投資で大儲け、みたいな過度な期待は禁物です。
もちろん、ごく一部の才能がある人は別ですけどね。
投資を始める際にやっておきたいこと
投資の種類を知る
最も一般的なのは株式投資だと思いますが、株を直接売買するものから投資信託、はたまた最近はロボアドバイザーといったものも出てきています。
株以外にはFXや不動産投資、ソーシャルレンディングといったものも候補として挙がってくるでしょう。
投資を始めるにあたり、まずは投資にどんな選択肢があるのかを知っておくと良いです。
それぞれの投資が儲かる(儲からない)仕組みを理解する
気になる投資があったら、その投資でなぜ儲かるのかをよく調べましょう。
よくよく調べるとババ抜きになっていたり、ゼロサムゲームになっていたりするものもあります。
私は最近になってインデックス投資を始めましたが、その時にはちゃんとインデックス投資が勝てる仕組みを理解して納得してから始めています。
少額でいいから実際に投資をしてみる
調べるだけで終わっては意味がありません。
少額で構わないので始めてみてください。
想像するのと体験するのとでは見えてくる世界が全然違いますからね。
また、これにより口座開設手続きといった面倒ごとを一通り経験することにもなります。これもいい経験になります。
最初の一歩におすすめの投資法
私自身は、初めての投資に最適なのは株式投資だと思っています。
不動産投資は必要な資金が大きいので、資金が少ないうちはリスクが高すぎます。
また、FXはゼロサムゲーム(手数料を考えればマイナスサムゲーム)です。
株式投資であれば、企業が成長した成果の一部を株価上昇や配当金で受け取れますし、最低限必要な投資額もそこまで高額ではありません。
資産を運用する経験から入りたい人向け…ロボアドバイザー
投資信託でもいいですが、1種類で完結できて分かりやすいので個人的にはロボアドバイザーの方が好みです。
ただ、簡単に運用できるというメリットが大きい反面、退屈といえば退屈です。
極力時間をかけずに投資経験をしてみたい人にオススメです。
まずは株式投資を経験したいという人向け…ネット証券での株式売買
自分で売買を行ってみたい人は、素直に証券口座を開設して株の売買をしてみましょう。
証券会社のサイトを見ているだけでも色々と見えてくるものがあると思います。
余裕が出てきたらそれらについて調べたり、実際に試してみたりすると楽しいと思います。
ネット証券には色々とありますが、迷ったらSBI証券を選んでおけば無難です。
ネット証券の口座開設数No.1、手数料が安い、使い勝手が良い…などなど、最初に開設するには申し分ない条件が整っています。
実際、私はSBI証券しか使っていません。
最後に
退職金を株や投資信託に突っ込んで半分以上溶かしてしまった…なんて話をたまに見かけます。
これはまさに、投資の経験を積んでこなかったにも関わらず大金を投資してしまったために起こった悲劇です。
こんな目に遭わないためにも、投資の経験は若いうちから積んでおいた方がいいと思う次第です。