株のグリッドトレードの手順

銘柄選定

まずはグリッドトレードで扱う銘柄を決めます。

基本的には、長期で持っていられると感じた銘柄を選べばいいです。今後の成長が期待できるとか、割安に思えるとか、安定して配当がもらえそうとか、株価がこれ以上は下がりそうもないとか、理由は何でもいいです。

その上で、そこそこの出来高(板がスカスカだとさすがにトレードしづらい)とボラティリティ(値動きがなさすぎると利益を出しづらい)があると良いです。

つまるところ、「株価が想定より上昇」あるいは「ずっとレンジ内で推移」なら勝ちで、「株価が想定より下落」は負けなので、長期で横ばいか上がってくれそうな銘柄を選べばいいのです。 

ただし、株価が低い銘柄のほうが資金力に合わせて1回の売買量を調整しやすいので、資金が少ないうちは値嵩株は避けたほうがいいでしょう。

「想定レンジ」「値幅」「1回あたりの売買株数」を決める

銘柄を決めたら、次は「想定レンジ」「値幅」「1回あたりの売買株数」を決めていきます。ここが適当だと、上手く利益を出せなかったり、身動きが取れなくなったりする場合があります。

たとえば、現在の株価が1,500円の銘柄でグリッドトレードをするとしたら、以下のような感じです。

  • 想定レンジ:900円~1,700円
  • 値幅:20円
  • 1回あたりの売買株数:100株

この場合、仮に1,500円から900円まで株価が下落した際に必要となる資金は、
1,500円×100株=150,000円
1,480円×100株=148,000円
1,460円×100株=146,000円

920円×100株=92,000円
900円×100株=90,000円
を合計した3,270,000円となります。

資金にまだ余裕がある場合は、値幅をもう少し狭くしてみたり、1回あたりの売買株数を増やしてみたり、あるいは別の銘柄と同時進行したりしてもいいでしょう。

逆に資金が足りない場合は、値幅をもう少し広げてみたり、もう少し株価が安い銘柄を検討したりします。

想定レンジの下限は、数年に一度の大暴落があってもここまでは落ちないだろう、というラインを設定しておくのが無難です。資金が足りないからといって想定レンジの下限を引き上げるのはおすすめしません。もっとも、レバレッジをかけているわけではないため、「ここまで落ちたら塩漬けでいいや」と考えるのであればそれでもいいです。

想定レンジの上限については、上限を超えてしまった場合にどうするかも考えておきましょう。上限を超えたら下がるまで待つ、別の銘柄に移行する、資金面で問題がないという前提で上値を追いかける、などの選択肢があります。

値幅は、その銘柄のボラティリティや実際のチャートを参考にしつつ、資金量も考慮して決めます。値幅が広すぎるとトレードが全然できませんが、狭すぎると必要な資金量が多くなる上に、トレードが多くなりすぎて慌ただしいなどの不都合が生じます。

注文を入れる

「想定レンジ」「値幅」「1回あたりの売買株数」が決まったら、あとはそれに従って注文を入れていきます。

先ほどの例でいえば、買い注文を「1,500円/100株」「1,480円/100株」「1460円/100株」…と入れていきます。このとき、できれば売却注文も同時にできるIFD注文で入れておいたほうが楽です。そうすれば、1,500円で買い注文が約定した際に、1520円での売り注文が自動で入ってくれます。

そして、仮に「1,500円で買い」→「1,520円で売り」と注文が決まって利益確定できたら、また買い注文「1,500円で買い」を入れておきます。

ちなみに、日中の値動きが激しい銘柄の場合は、「1,500円→1,520円→1,500円→1,520円…」と何往復もしてくれることがあります。これは利益が大きくなるため嬉しいのですが、すべてを現物取引で行っている場合は差金決済になってしまう可能性があります。

そういった状況に備えて、できれば日計り信用取引をできるようにしておくと便利です。ただし、日計り信用取引は決済せずにいると翌営業日に強制決済されてしまいます。日計り信用取引で買ったものの決済に至らなかった建玉は、忘れずに現引きしておくようにしましょう。

淡々と利益を積み重ねる

銘柄を決めて、「想定レンジ」「値幅」「1回あたりの売買株数」を決めたら、あとは淡々と注文を繰り返すだけです。

私は毎朝、日計り信用取引でIFD注文を5本程度(急落があってもここまでは落ちないだろうというラインまで)入れています。そして「買い→売り」で決済まで進んだものがあれば、それと同じIFD注文を入れます。

注文は基本的にスマホでおこなっていて、約定通知が来たら確認・注文をするという流れです。通知を気にしておく必要はありますが、チャートや板を見て思考を巡らせる必要はなく、ルールに沿って注文を入れるだけなので、慣れればどうってことありません。

株のグリッドトレードの手順はこんな感じです。